扶桑社BOOKSミステリー<br> ラスト・コヨーテ(上)

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扶桑社BOOKSミステリー
ラスト・コヨーテ(上)

  • ISBN:9784594020002

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内容説明

ロサンジェルスを襲った大地震は、ボッシュの生活にも多大な影響を与えた。住んでいた家は半壊し、恋人のシルヴィア・ムーアとも自然に別れてしまう。そんななか、ある事件の重要参考人の扱いをめぐるトラブルから、上司のパウンズ警部補につかみかかってしまったボッシュは強制休職処分を受ける。復職の条件である精神分析医とのカウンセリングを続ける彼は、ずっと心の片隅に残っていた自分の母親マージョリー・ロウ殺害事件の謎に取り組むことに。
「ブラック・ハート」に続く傑作ハードボイルド・シリーズ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

336
【原書】原書は分冊でないので、この辺かなというところで。冒頭でいきなりの「シルヴィア〜〜(涙)」、、、はさておき。コヨーテ、我が家の裏庭にも生息するんである。雪の日に打ちひしがれたような灰色の痩せこけた彼(あえて彼、と呼ぶ)が、ボッシュの後ろ姿に重なる。物語が進むにつれて明らかにされる、彼の幼少から青年時代。切なさでいっぱいになる。彼のお母さん「ボッシュの父親」がアレなんだから、もっとやりようがあったんじゃ、と思うが、時代が違うんだろうな。一気に後半へ。2018/08/15

ケイ

139
ボッシュシリーズ 第四作 再読だが、今回の方がボッシュへ感情移入してしまう。今後、彼がどう過ごし、老いていくか分かってあるからだろう。コナリーの出身大学の街に私も二年近く住んでいた事があったり、ボッシュ舞台のLAにも昨年旅行したので、彼がどういう場所を移動しているのかよく分かり、読むのが楽しかった。シリーズ第一作から徐々に語られてきた母親殺しが、今回のテーマ 2018/01/11

Tetchy

131
迷宮入りとなった娼婦だった母親マージョリー・ロウ殺害事件を休職中のボッシュが再捜査する物語。ボッシュが過去の因縁と向き合う、シリーズ読者なら決して避けられない重要な作品だ。本書は様々な暗喩に満ちた作品でもあるが、その中でも特にタイトルにもなっている1匹のコヨーテの存在が象徴的だ。ボッシュは帰り道に1匹のコヨーテと遭遇する。その痩せ細り、毛がばさばさになった風貌に今の自分を重ねる。孤独で育った少年は大人になりコヨーテになった。しかも最後のコヨーテに。本書の原題にはそんな寓意が込められている。2017/12/05

ゆいまある

89
シリーズ4作目。作を重ねるごとに面白くなってくる。ようやく母が殺された事件を追うボッシュ(ブラック・ダリアの影響を受けているだけあって勿論単純な事件ではないに決まってる)。そんでもって「犬の力」の東江一紀さんを知っちゃうと訳が物足りなく感じる。今回はまんこなケーキはないもののやっぱり日本語としてリズム感が足りんのである。そしてボッシュは飲酒運転し過ぎ。そして新たな恋の予感。モテるなあボッシュ。下巻へ。2020/05/27

harass

82
上巻が見当たらないため通販注文でようやく到着し読み出す。主人公ボッシュは、部内のトラブルで得た特別休暇で未解決の母親殺害事件を洗い流すことに。彼のこれまでの生き方も見直すことになるのだが…… 無鉄砲な彼の言動が面白く、人物たちの描写力に唸る。30年以上前の事件の真相が薄っすらと見えてくる構成に感心。やはり面白い。下巻に。2020/11/24

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