文春e-book<br> 悩む人 人生相談のフィロソフィー

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文春e-book
悩む人 人生相談のフィロソフィー

  • 著者名:高橋秀実【著】
  • 価格 ¥1,527(本体¥1,389)
  • 文藝春秋(2019/05発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163909790

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内容説明

悩むって、哲学?
ヒデミネさんの回答が、心のヒダにやさしく語りかけます。

知る人ぞ知る通好みのエッセイスト、ノンフィクション作家の高橋秀実。
村上春樹の『アンダーグラウンド』の取材リサーチャー、元ボクサー、
小林秀雄賞受賞者(『ご先祖様はどちら様』)。

一言で語れない経歴の筆者の最新作は、
軽くて深くて、重くても笑える「哲学入門」。

古今東西の思想家たちを、ときにからかいつつ、
われわれにも身近に解き明かしてくれる、
これまた曰く言い難い奇書となりました。

「悩み」を多角度から考察したエッセイに、
新聞紙上での一般の人々からの人生相談も盛り込みました。
老若男女、ひろい層に届いてほしい一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

39
読売新聞で一番好きなのは、なんと言っても人生相談。大正時代から続く老舗コーナーで、人間はなんて些細なこと、しょーもないことで悩んでいることがよくわかる。本著はその悩み相談に対する高橋さんの回答に加筆したもの。紙面では書ききれなかったのであろう宗教的な蘊蓄が散りばめられています。最も首肯したのは「悩みはつまるところ、機嫌の問題である」とする解釈。そして、機嫌とはタイミングでもある。つまり、機嫌やタイミングが良ければ悩まない、ということ。まぁ悩みなんて所詮、そんなもんですよね。2019/12/14

おかむら

29
読売新聞の人生相談の回答と文學界のエッセイを組み合わせた、哲学風読みもの。のらりくらりととぼけながら結構キツめのこと言う高橋さん。あと今回も恐妻家。でも愛妻家。 2019/07/23

aloha0307

25
読売新聞の”人生相談”の回答者を長年担われた高橋さん たいへん面白かった☺ 冒頭 悩む は自動詞に膝をポン! 確かに”で悩む”だもんなあ...作者自身も悩んでます と何度もリフレイン...人間 自然 顔 といった身近な対象の本質にぐいっと迫ります✿ 優しさと易しさの相違点、死んでしまうと自身では確認できない、ある時期、私は母の身体の一部であった などなど...一見 自明なことにハッと気付かされること数多でした✿2020/02/15

ミッチ

13
その悩みごとたるや私にも身に覚えることばかりで、人の振り見て我が振り直せの悩みごとばかり。 しかし結局は、数多の悩みごとに対して、如何にも真剣に正面から対峙していると見せ掛けて、古今東西賢者の言葉を借りてサッと受け流す術はお見事で、何ら悩みごとの解決にはなってないことが分かりました。つまり回答者の術中にはまるとはこのことかと。そういう視点から私としての良書でした。賢者の言葉が身に染みました。2019/08/12

Eiko

7
これも「朝日新聞書評シリーズ」三冊目。作者の人生相談への回答は、投書した人はガックリして寝込まなかっただろうかと心配になるほどの代物だ。でも、とても前向きになれるかもしれない。また、この本を読み終わった時に哲学が分かったような気になるけど、ワタシごときに分かるようなものでもないので騙されているような気がしてならない。あとがきの最後の一行に胸を突かれる。が、ここまで読んできてこれを言う?と・・・。2019/07/31

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