日本経済新聞出版<br> 日韓の断層

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日本経済新聞出版
日韓の断層

  • 著者名:峯岸博【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 日経BP(2019/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532264024

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内容説明

竹島、慰安婦、徴用工、レーダー照射――。戦後70年かけて構築された日韓関係が相次ぐ韓国の判断によって脆弱になってしまっています。なぜこのような状況になってしまったのでしょうか?
本書は、ソウル支局長として文在寅政権の誕生を見、帰国後は韓国担当編集委員としてウォッチし続けてきた記者が、複雑に絡み合った日韓関係を実体験と最新の政治経済情勢に基づいて読み解くもの。
保守系政党は相次ぐ失策によって当分政権に復活することは期待できません。日本は文政権と同様のリベラル政権と10年近くつきあうことになります。それだけに彼らの考えをきちんと理解することが欠かせません。
日韓関係がもつれてしまった背景を理解するためには、歴史的な要因と文在寅政権の判断とに分けて構造的にとらえる必要があります。例えば、現在韓国政治においては反日の傾向が強いのですが、それを引っぱっているのは、かつて「386」世代と言われ、今、「586」世代と言われている世代です。「586」世代とは、今、50代で、80年代に学生運動を経験し、60年代に生まれた世代です。
一方経済面では、文在寅政権は最低賃金引き上げなどの政権公約実施によってかえって経済状況を悪化させてしまい、国民の不満の鉾先を反日に向けてやり過ごそうとしている面もあります。
個々の韓国人を見ると親日的であり、日本人も韓国で暮らして不快な思いをした人はほとんどいません。そんな人々がどこで反日のスイッチが入ってしまうのか、それをどのように乗り越えていくべきかについても本書は突き詰めます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

36
このところ立て続けに日韓本を読んできたが、著者は経済なり外交なりの専門家ばかりであったので感情論の者ではなかった。本書は日経新聞ソウル支局長が表しているが、どの本も結局、思考回路の相違だとしか言いようがないようだ。「世界」が自分の思う世界でなかったとしてもそれがほぼ共通の世界ならその「世界」において外交を行うしかない。ちゃぶ台返しをできるその思考回路があることは理解できるが、その思考の内容は理解不能である。「世界」が違うとしか言いようがない。さて、今日から未来へ向かってどう付き合うことになるのだろうか。2019/10/08

なななな

13
冷静にわかりやすく書かれていて、現在の問題の背景もシンプルに理解できたように思います。簡単ではないけれど、早く良い方向にいってほしいモノです。2019/08/20

kenitirokikuti

8
著者は元日経ソウル支局長。2年にも新書で同様のものを書いている(専門のコリア・ウォッチャーではないひと)▲コラムから。いまの韓国の10代、20代について。他の世代のような「反日」ではなく、個人主義的で、人権問題にうるさいという傾向。また、他の世代も、「日本統治時代」を思わせる話題になると、スイッチが入るひとが多い、と。その他、「日本人が嫌がること、煙たがること」については鈍いことが多い。あるなァ…。2019/05/25

河童

5
韓国についての本をだいぶ読んでまいりましたが、日韓の考え方の違いが深すぎて永遠に歩み寄ることはないのだろうと思えてなりません。まもなく李栄薫教授の「反日種族主義」が発刊されます。すでに予約してますが、読むことにやぶさかではないにしても、なんか虚しいなぁ。2019/11/08

syatsuzuka

3
個人的には、日韓でなぜ議論のいざこざが起きているのか、その議論の経緯を知りたいと思い読んでみましたが、経緯の話はあまりなく、直近の国交正常化からの経緯にとどまり、本質的課題としてのどこまで譲歩するべきなのか、というインサイトにはあまりつながりませんでした。ただ、節々に感じるのは、やはり日本は約束を守ることを大切にしているのに平気でそれを覆す、その裏に「情」があるのかもしれませんが、そんなこと言ってたら、世界平和はまとまらない、そんな気がします。2019/10/06

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