平成ストライク

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平成ストライク

  • ISBN:9784523265849

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内容説明

さよなら平成、さよならニッポン
祝31周年。9人の小説家が平成に捧げる小説集。
平成の時代に起こった様々な事件・事象を作家たちが書き起こす――。

「平成」という言葉を聞いて
感傷的になっちゃってる自分を照れくさく感じるような人たちへ。

「加速してゆく」青崎有吾
「炎上屋尊徳」井上夢人
「半分オトナ」千澤のり子
「bye bye blackbird...」遊井かなめ
「白黒館の殺人」小森健太朗
「ラビットボールの切断」白井智之
「消費税狂騒曲」乾くるみ
「他人の不幸は密の味」貫井徳郎
「From The New World」天祢涼

激動の昭和が終わり、バブル経済の熱冷め止まぬうちに始まった平成。
福知山線脱線事故、炎上、児童虐待、渋谷系、差別問題、新宗教、消費税、ネット冤罪、東日本大震災――平成の時代に起こった様々な事件・事象を、九人のミステリー作家が各々のテーマで紡ぐトリビュート小説集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

159
平成にデビューした作家さんたちの平成に起こった様々な出来事、事件をモチーフにしたアンソロジー。いろいろ忘れていたけど思い出したり懐かしい言葉や物があふれていた。最後の平成30年史を見ながら自分の30年も振り返って感慨深いものがあった。あの頃の音楽は本当に良かった。2021/02/12

モルク

101
平成にデビューした作家さんたちが平成の出来事をテーマにしたアンソロジー。トップバッターの青崎さんのJR福知山線の事故を題材にした話からインパクトに溢れる。目当てだった白井智之さん、新興宗教の話は白井ワールド炸裂。ダメなひとは受け付けない世界観(もちろん私は好き!)貫井徳郎さんのネット冤罪をテーマとした作品はシビア。匿名を武器に書き込んだコメントが思わぬことに。自分を正義と信じ他を糾弾するネット民の怖さいつ立場が逆転するかもしれない世界に恐怖を感じる。各編のあとで感想が入り、巻末の平成史も面白い。2019/07/08

あも

98
平成の事件をモチーフにしたアンソロジー。地元の話でもあるし、テーマとの向き合い方も含め青崎さんが白眉。井上夢人は久々の新作が嬉しい。白井君は貫きすぎ笑。貫井・乾はさすがに上手い。とまれ各短編の好き嫌いより、企画そのものに意義がある。30年もの時間を〇〇な時代だったと一言でくくる事などできはしない。素晴らしい事も辛い事も沢山経験してこの国も、僕らも今に立っている。これからも想像も出来ない様々なことが起こるだろう。それでも願わくば令和という時代を表す言葉が悲しみではなく喜びになるように。それはきっと僕ら次第。2019/08/05

aquamarine

89
平成デビュー作家が平成の出来事をモチーフにしたアンソロジー。自分の経験として思い出したのは携帯でのメールや消費税導入時の小銭の感覚。印象深かったのは福知山線脱線事故を扱った青柳作品、ネット冤罪の貫井作品。新興宗教を扱った白井作品は、いつも通りで苦笑しました。震災の話は読むのが辛いですが天祢作品はとても良かった。扱っているものがどれも楽しい印象のものではないので、作品もかなり痛々しいものになり楽しかったとは言い難いですが、解説を含め平成を振り返る切り口としてとても良かったと思います。2019/05/31

keroppi

81
平成時代をテーマにしたアンソロジー。この本も白井智之を目当てに読んだのだが、信仰宗教を題材とした作品は、いつもの作品ほど切れ味が鋭くなかった。現実の方が、よっぽど驚愕すべきものだったからだろう。もちろん、他作品と比べると十分グロなのだが。一番面白かったのは、乾くるみ「消費税狂想曲」。消費税をうまくストーリーに組み込んで、時代の流れを描いていた。もうすぐ、消費税10%になるんだなぁ。2019/09/23

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