内容説明
古来、武をもって朝廷に仕えた大伴氏に、旅人、家持と、2代続けて歌才に恵まれた当主が現れた。愛妻の死、叔母・坂上郎女の支配に苦悩しつつ、家持は生まれながらの使命である『万葉集』編纂に奔走する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
85
令和初のお正月だし、絵本『越中万葉』が好きで大伴家持についてもっと知りたくなった。けど前半読みづらくて苦戦。なにせ名前が読めない。知識不足もあるが、キラキラネームくらい難しい。小説だけどエピソードの羅列という感じで心を寄り添わすことができない。と、不満たらたら読み進むうち怨霊合戦みたいな様相になって、気づいたらのめり込んでいた。「万葉集は、偉大な神力を有する大神が鎮座する、聖なる書である」投げ出さずに読んでよかった。2020/01/06
yamakujira
6
万葉集を編纂した大伴家持を、歌人としてでなく、政に参画する公卿や武人としての一面も描いているのが興味深く、政争で力を削がれていく大伴氏の動向や、橘諸兄、藤原仲麻呂、藤原百川、藤原種継、道鏡と、入れ替わり登場する権力者の栄枯盛衰もよくわかる。言霊、悪霊、呪いなどが当たり前のように語られるからファンタジーっぽく感じるけれど、それが当時の人々の心性なのだね。ところどころ顔を出す美文調の文章のせいで読みづらく、物語としてもいささか駆け足なのが物足りないものの、これ以上に長いと挫けそうだな。 (★★★☆☆)2021/09/06
Jun Shino
5
大伴家持の一代記。聖武天皇以降の時代の小説は新鮮で、好きな万葉集の成り立ちが分かって興味深い。少し怨霊系なところにほっとしたりする。 8世紀後半に成立したと見られている万葉集。全20巻4500首以上の歌が収められているが、うち1割以上の歌が大伴家持作であることから編纂に関わったとされる。名門貴族なのは分かっていたが、武人の家系、というのにちょっとびっくり。また藤原仲麻呂の乱などこんなに朝廷は荒れていたのかと、事件、陰謀、暗殺の多さにも驚いた。万葉集が神霊性を帯びた、というのは肌感覚的にしっくりくる。2020/03/22
とくま
5
×P180。 「万の言の葉」「放屁にはべろべろの神」 これまた気になるテーマだけど、物語性が薄く。2019/07/17
Ginbay
1
中西進さんの著作をオーディオブックで聴いたので、万葉集が気になっていた。大伴家持視点から見た奈良朝史を軸に展開。勿論和歌も幾つか紹介される。言霊と仏法の世界観を舞台に家持と藤原氏の対立が描かれる。家持視点なので、道鏡の評価は一般論とは異なる。習った歴史は勝者藤原氏の歴史なのだろう。2019/10/12
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