扶桑社BOOKS<br> 「天安門」三十年――中国はどうなる?

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「天安門」三十年――中国はどうなる?

  • 著者名:石平/安田峰俊
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 扶桑社(2019/05発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594082291

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内容説明

「天安門事件」とは何だったのか? それは本当に、民主化運動だったのか?
そして、再び起きるのか?――封印していた事件の記憶がよみがえる。

中国社会の表裏を熟知し、その歴史と現在・未来を見渡す評論家とルポライターの2人が、事件30年を機に“天安門の真実を明らかにするとともに、歴史を鏡として中国の今後を占う!

石平[評論家]
天安門民主化運動の歴史的意味をもう一度検証し、総括してみることは、当事者である自分の使命であるのと同時に、あの事件で命を奪われた多くの仲間たちに対する、生きている者の責任でもある。いよいよ「天安門」三十年が迫ってきている中で、私は「今がその時」と悟って、一度真剣になって自分の心の中の「天安門」と向き合ってみる覚悟を決めた。たとえそのことによって、今まで三十年間、自分が何とかして保ってきた精神的バランスを壊してしまう危険があるとしても、やらなければならないと思った。――「まえがき」より

安田峰俊[ルポライター・立命館大学人文科学研究所客員協力研究員]
なんだか、対談ではなくカウンセリングをおこなっているみたいだ。私は何度かそんな思いにとらわれた。話題が1989年6月4日の武力鎮圧のくだりになるたび、石平氏は重苦しく沈黙し、ときに嗚咽を漏らしたからだ。「俺はいつになったら解放されるんだ」「中国人はこの思いを分かってくれない。でも、どれだけ身近な相手であっても、普通の日本人では絶対に理解できないんだ」――この人の本当の人生は、実は1989年6月4日に終わっているのではないか? 嗚咽を漏らし続ける石平氏を見て、私はそんな思いが頭から離れなかった。――「あとがき」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

17
天安門事件を振り返るのにわかりやすく良き教材。中共の卑劣さ、非人間的行動、非社会的悪はわかっているが、習近平がさらに脚を引っ張っているかわかる。まさしく彼の失脚後がカオスとなるであろう。民主化は飼い殺しにされている民衆からは起こらないとも予想できる。習近平が退席した後、大きなうねりが起こるかもしれない。2021/06/23

Hatann

7
石平氏は、矮小化すべきではないものの、事件が民主化運動ではなかったと評価する。承認欲求の現れだったのだろうか。但し、中国共産党は事件をきっかけに「政治を除いて」国民に最大限の経済活動の自由を認めて国全体として豊かになった。一方、格差貧困、環境汚染、贈収賄など様々な市場の失敗が教科書のように顕在化した。ポピュリズムなど世界的に民主主義の機能が疑われるなか、著者は石平氏をしてキリスト劉暁波の再臨を信じる熱烈な信仰者と評する。権力の民主的コントロールも大切であるが、適正な再分配の実現も喫緊の課題となっている。2019/05/30

ののまる

7
天安門事件があったからこその、いまの中国。現代中国が本当によくわかる。2019/05/31

剛田剛

2
現在の中国がなぜあのような奇妙かつ強大な国家になったか、という問いの答えは改革解放よりもむしろ「天安門事件とその後の処理」に見出だすことができるもかもしれない。事件における流血は石平氏のような学生を物理的に、また精神的に深く傷つけると同時に中国共産党の正統性にも大きな傷を与えた。いわばその両者の傷口の上に盛り上がった「不出来なかさぶた」の合算が今の中国であるのではなかろうか。2020/01/28

まさ影

2
安田氏の『八九六四』を読んだ方は是非こちらも読んで欲しい2019/06/07

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