内容説明
『ブラックペアン1988』から20年。世良雅志、院長就任! 財政破綻した街の超難題は、「救急医療」だった。極北市民病院再建のため世良の改革が次々と繰り出されるが、患者数は激減してしまう。そんななか今中は、雪見市の救急救命センターへの出向を命じられ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PEN-F
49
ずっと1人で闘ってきたんだな。医療を叩いて利益を得ようとする邪悪な意思から、無垢な市民と善良な医療を守るために、世良先生はずっと1人で。正しい事をしているはずなのにいつも周りには敵。既得権益にしがみつく者、無知で無能だが自己保身の塊。ずっと1人で闘ってきたから孤独だと思っていたのかな。自分自身でも気付かなったのかな。でもやっと極北の地で気付いた。振り返ればたくさんの心強い味方がいたということに。真は正義なり!2020/11/26
forest rise field
21
救急救命と地域医療の理解を深めながら物語を絡めて学べた気がする。ブラックペアンから世良医師を追いかけてきたので、このシリーズは一段落かな。最後は熱くなるお話で良かった。ここで出てきた速水医師(血まみれ将軍)を知らなかったのでそっちの方も読んでみたくなった。2022/04/03
Kana
7
「極北クレイマー」の続編です。バブル3部作を先に読んでいたほうが楽しめます。世良が登場して、がんがん極北市民病院を立て直していくのかと思いきや、財政難や市長の理解をなかなか得られません…。救急病院の少ない地域で、ドクターヘリは大切な命綱ですね。乗っているお医者さんや看護師さんや操縦士さんも命懸けで頑張ってくれているんだなぁと思いました。速水の活躍も見られて良かったです。これからという所で終わったので、世良のその後が見たいです。2019/10/09
yuri
7
前半ちょっと退屈。 終盤にかけて「ああ、あの人たちのお話だったのね」となりました。 続きあったら読んじゃうなぁ。2019/04/18
かずぺん
6
ハッピーエンドで楽しめました。コメディータッチ部分があるのも良かったです。今後の日本の過疎地医療の現実も厳しいですね。2019/06/20