内容説明
人生は旅。旅もまた人生。それをどういう色に染め、上等なものにしていくかは、それぞれの人の腕次第。お金をかけなくても、満足のゆくものにはできるはず。「プロの旅人」を自任する著者が、日本全国そして世界中を彷徨い歩いて、拾い集めた宝物のかけらたち。鮮烈に旅を切り取り、心に沁みいる清涼剤のような珠玉の紀行エッセイ。旅の達人が拾ったとっておきのよもやま話。直木賞作家・重松清氏も激賞! こんな旅がしてみたい!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Happy Dragon 🐉
5
(^_^)v 歯に着せぬ物言いのジャーナリスト勝谷さんが、旅の本を書いていると驚き、思わず手にとった。 メディアで拝聴する限りの毒舌とは違い、文面からは非常に繊細で柔らかくどことなく優しさがにじみ出ている。ワインを紹介するソムリエのように、または詩人のような文章に私の知らない勝谷さんの新たな一面を伺える。 読み続けると、私と一緒に、旅しているかのように、語りかけてくれた。 非常に楽しい旅でした。勝谷さんのご冥福をお祈りします。 ありがとう! 感謝! 2022/05/05
灰猫
0
勝谷さんのセンチメンタリズムが全面に押し出された一冊でした。後の作品でもある「ディアスポラ」の端緒も見られた気がします。そして、やはりここではないどこかでという詩情は、素敵だと思わされる作品でした。2016/06/20