内容説明
グルメ界隈で噂の店、
歌舞伎町にある「美食亭グストー」を訪れた大学生の一条刀馬は、
悪魔のような料理長・荒神羊一にはめられて
地下の特別室「怪食亭グストー」で下働きをすることになる。
真珠を作る牡蠣に、昭和の美食家が書き遺した幻の熟成肉、
思い出の味通りのすっぽんのスープと、
店に来る客のオーダーは一風変わったものばかり。
彼らの注文と、その裏に隠された秘密に向き合ううちに、刀馬は荒神の過去に迫る――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
51
1階は最高の美食を提供する美食亭、地下は食事にトラウマを持つ人々にその記憶を無理矢理思い出させる料理を提供する怪食亭の2つの顔を持つ料理屋グストーを訪れた4人の客の恐怖の食卓を描いた物語。延々と父に生牡蠣を食わせ続ける母娘や、マズイ物を食べるのが好きな食事サークル等、個性的なお客様が登場し、客のトラウマを抉り取る食事シーンが怖いのですが、荒神シェフの料理を食べて辛い記憶を乗り越えていく展開が好みでした。料理描写が丁寧で美味しそうですが、食べ終わった後の種明かしが怖すぎ。それでも食べたいと思わせる描写が見事2020/02/23
坂城 弥生
42
食事に関するトラウマが中心かな。2021/03/22
坂城 弥生
36
タイトルは怪食亭~のが良かったんじゃないかな。と思うくらいちょっとグロいというか、気持ち悪い感じもあったけど、最後のほうでは読んで良かったな、と思った。2019/11/26
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
22
奇奇奇譚編集部より、面白かった。表向きは珍しい料理を出す店として、そして地下では、どうしてもあの味が忘れられないのだと、その再現や、食物の提供を望む歪んだ客たち。ある日ふらりと訪れた刀真は、店長であり料理人であり、そして「怪色亭グストー」のマスターである荒神のもとで働くことになったが…。。。いい意味での食テロでなく、かなり異様なそのままの意味の食テロ小説。なんで角川ホラー文庫?と思っても、読後には納得。続きやるのかな。やるなら読みたい。2019/05/26
み
18
う〜ん、このレーベルなので心構えはあったと思うのですが、苦手な感じ(>_<)ただ最後のトコで読後感は悪くないです♪2021/02/07