内容説明
人は、生きているだけで素晴らしい。でも、生きていればいろいろなことが起こるもの。病気のこと、仕事のこと、お子さんの心配、親の介護、恋の悩み……尽きることはありません。本書は、福井県越前市で「ねこでら」として知られる御誕生寺の板橋興宗禅師が、どんな逆境にあっても穏やかに飄々と生きる心構えを皆様にお伝えします。「人生に無駄はない。苦を知ってこそ、人間は深まるのです」など穏やかに生きるコツを学びましょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
95
福井県にある「猫寺」。どこからともなくやってきた捨てネコや迷いネコが集まってきているお寺。「ネコは悩まない」「いま」を生きる。いま見えて、いま聞こえて、いま感じていることがすべて。しかし、人は考える…~常に人に対して謙虚であれ。優しさと思いやりの心で接しましょう~人生に無駄はない、苦を知ってこそ人間の心は深まるのです~悩みは、水面に広がった波紋のように、いつか消えてなくなるもの…~そんな心に響く言葉にとともに綴る、ネコの写真がすごく可愛いのです!大切にされているから毛並みも素敵。ネコのように生きてみたい!2020/09/26
フリージア
38
御誕生寺は福井県越前市にある曹洞宗の僧侶育成専門僧堂だそうです。こちらのご住職板橋興宗禅師は今年御年94歳。戦前帝国大より難しいと言われた海軍兵学校に入るも敗戦を経験。戦後目的を失った中で仏門と出会い座禅と規則正しい生活を何十年と生きてこられた禅師。お写真は穏やかで寺に住み着いている猫も傍若無人のいい表情。深い呼吸をしましょう、掃除が一番、愚痴らずありがとさん、今した息が生きていること、など有難い言葉が詰まっていました。2021/05/01
アナーキー靴下
35
考えないこと、ありのままでいること、いまを楽しむこと、規則正しい生活をすること、等々。そんな言わば当たり前の心構えが語られているだけなのだが、その当たり前をせずに生きづらさに悩むなんてどうかしている、と思わせるほど、ひとつひとつに説得力がある。この本を執筆した時点で著者は90歳とのことだが、驚くほど平易でわかりやすい言葉の数々。住職という職業柄、誰もが得心できるような語りの力が磨かれ続けるのだろうか。猫写真がいくつかあるものの、本文の猫要素が少なかったのは残念。でも「ねこでら」、行ってみたいな。2020/11/20
ライト
4
息を吐いて、息を吸う…いま、自分、生きてる。それ以上でも、それ以下でもない。一息、一息、積み重ねることの有難さと大切さを忘れず生きていたい!2018/06/15
もっち
2
出会ってしまったって感じですかね?(笑) ご縁を感じます。その時その時に応じた、人や物と巡り合ってる感じがします。 そうですよねー。やはり、人目は気にしないと!少しずつ少しずつ、和尚で良いのかな?の教えに近付きたいです。2017/12/19