文春新書<br> 性と欲望の中国

個数:1
紙書籍版価格
¥935
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

文春新書
性と欲望の中国

  • 著者名:安田峰俊【著】
  • 価格 ¥896(本体¥815)
  • 文藝春秋(2019/05発売)
  • 新生活を応援!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~4/5)
  • ポイント 200pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166612178

ファイル: /

内容説明

驚きの現地ルポ! 爆買いから「爆セックス」へ。14億人民の爛熟と頽廃

かつて中華人民共和国は「セックス不毛地帯」であった。共産党は売春を撲滅。性愛そのものが「ブルジョア的」とされ、恋愛小説さえ発禁だった。男女共用ニーハオトイレもあたりまえ。女性でも平気で道に痰を吐き、脇毛も剃らずに晒していた。
ところが今、高度経済成長とともに、セックス文化が爆発的に花開いている。

微信(WeChat)などSNSを利用した売春や不倫が横行し、エロ系オタク文化やAV発のサブカルチャーも大流行。AIやロボット開発に携わる若き理工系の頭脳が、精巧なラブドール(ダッチワイフ)開発にしのぎを削る。日本に押し寄せる中国人観光客向けに、ソープランド巡りなどを目的とした「日本買春ツアー」さえ売り出されている。

百花繚乱の中国の性事情には、「いびつな人口動態」「拝金主義」、そして「権力闘争」が影を落としている。一人っ子政策によって男女比が均衡せず、「結婚できない男性」が3000万人を超える。そのため、一部の性産業にとって中国市場は「ブルーオーシャン」なのだ。また、工業地帯の周辺には、性産業で手っ取り早くカネを稼ごうと若い女性達が大量に流入し、風俗産業が乱立する「性都」がいくつも生まれた。

一方で、いきなり当局の手入れが入って壊滅したり、有力者の不貞行為が突然暴露されて失脚することも多い。これらの背景には中国共産党内部の権力闘争が密接に絡んでいる。LGBTへの迫害や生きづらさ、共産党による監視の不気味さなど、深いテーマにも鋭く斬り込む。まさに「性事」から「政治」を読み解いた作品である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

69
最近完全に悪化している日中関係でありますが、シモの事情に国籍はないという事をわからせてくれる一冊。主に中国における不倫や売春、ラブドール等の下半身事情が紹介されている。とはいっても通り一遍の紹介ではなく、世界最大の売春島と人民解放軍の利権とかLGBTの受難等それらがこの著者らしい中国社会との繋がりの中で説明されているのが非常に読ませる。とはいえちょっと昔の中国社会に大らかさの名残が残っていた時代の話。社会の完全な統制下を目指しているらしい現在の政権下でこれらがどうなっているのかも気になるところではある。2025/12/24

キムチ

64
標題も内容も一見、過激だが「今の中国、これからの彷徨の可能性」が見えた。サイバー・経済開発がもたらした現在の中国の「自由化」と国民生活の細部まで弄りたがる習政権とのせめぎ合いが興味深い。とは賢そうなセリフだが、2割~特にコラム部分は斜め読み。ディープ過ぎ。貴州ラブドール仙人の箇所なんて気分が悪くなる。LGBT事情もあって、かの国もビミョーに変化を遂げつつある?!社会は「綺麗事」のみでは動いていない・・GDP世界2位の国が見せる事情だった2020/03/29

fwhd8325

59
抑圧された歴史があるだけに、なかなか激しい。買春ツアーのあたりは、日本もその昔、お隣韓国で同じようなツアーをしていたなと思い出しました。経済繁栄の結果が、こんなことで共通するのは複雑です。国民性と言ってしまえばそれまでなんでしょうが、LGBTの章も、ちょっと想像つかない面もあります。国が元気なら、欲望産業も繁栄するのでしょうか。2019/07/17

つちのこ

40
強権保守、四角四面の習近平といえども、14億人もの人民の営みの欲望には逆らえまい。人間の欲求の一つである性欲までを共産党が支配できるはずもない。統制強化をして買売春を取り締まっても抜け道だらけのイタチごっこだ。少子化政策による結婚できない3000万人の性のはけ口が、巨大なマーケットをもつアダルトグッズ産業であったり、日本では日陰の存在であるラブドール市場というのも面白い。アニメや漫画と同じように日本のAVカルチャーが市民権を得て、対日感情を和らげる役割を担っていたというのも知らなかった。エロ事情恐るべし。2026/02/10

おいしゃん

35
あらゆる産業において、先進国への追随が著しい中国だが、性産業も例外でないことがよくわかった。ラブドールの世界も奥深い。2019/05/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13760125
  • ご注意事項

最近チェックした商品