内容説明
児玉誉志夫、萩原吉太郎、田中清玄、矢次一、中山素平、安東仁兵衛など戦後の政治を陰であやつる左右のフィクサーたちの実像とそこから見えた政治のすがたをあきらかにする痛快対談。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hk
19
黒幕というものは時代が下ってから判明するものである。換言すれば、その時代に「あいつが黒幕だよね」と喝破される人物は黒幕として三下だ。 さて著者の2人は足元の日本に優れた黒幕がいなくなったと嘆いている。 だがそれはどうだろうか? 黒幕なんていないと思わせることこそ黒幕の神髄。だから目下の日本においては、黒幕が上手く立ち回っているといえるだろう。あくまで2人の老人の目には黒幕が見えないということからの帰納と演繹だがね。それにしても本書は聞きなれない固有名詞だらけだ。一般書ならば読み手が判るように書くべきだろう2019/07/31
templecity
7
政権争いをする中で、黒幕として様々な黒幕の名前が出て来るが、結局政治家が私利私欲ではなく、日本という国をどうしたいのかということだろう。それが国民にとって幸せなことであれば良いのではないかと思う。決して他国の利のために仕組みをおかしくしてはならない。松下幸之助や中内功が財界の代表になれなかったのは出目みたいなこともあるらしい。ナベツネや鹿内、瀬島龍三などなど様々な名前が出ていた。(続きあり)2019/04/29
どん
2
二人の対談を収録。政界、財界のことは余り知らないので、ポンポンと出てくる名前に面食らう場面も多い。最後の黒幕という言葉もあり、最近は昔ほどは黒幕がいないということなのだろう。実は日本国内ではなく他国なのかもしれない。 ささっと読めて、二人の目を通して暗躍する政治家やマスコミのトップの人物像や事件の裏側が見える。いろいろな人物が出てくる。2019/09/25
光太郎
1
とても軽い対談。戦後史を概観するのに良かった 2019/10/02
aki
0
いろいろ批判はするが、田原が大好きで、昔から田原の本は愛読していました。田原は基本的にリアリストなんだよね。出自は左翼系なんだけど、左派に特徴的な頭の硬さがない(天皇の戦争責任は一貫してるけど)。だから、佐高に「現実にまみれてやってきた田原さんならではの発想ですね。左派も含めて反米を強調する論者は『純粋まっすぐ君』が多い」(154頁)と褒められてるのか、貶されてるのか、よくわからんが、いわれるわけだ。いまも昔も日本の選択肢はアメリカ追従しかない。「自立」はアメリカを敵に回すということだ。そんな選択はない。2022/09/30
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