内容説明
ささいなことで、つい顔を出す「不機嫌」。お坊さんだって不機嫌になりそうな瞬間はあるけど、「ちょっとした考え方で“寸止め”できる」。きれいごとの一切ない語り口で人気の“ほうげん和尚”が、仏教の目的でもある「自分もまわりも心おだやかでいるコツ」を面白おかしく書きました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
129
「寛」ゆるやかな気持ちで。「百年、夢幻の如し。稲妻の閃きに異ならんや」ちょっとしたことに敏感に反応して不機嫌にならず、心穏やかに毎日を過ごそう。2021/10/04
タルシル📖ヨムノスキー
30
真言宗の住職の著者がいわゆる「不機嫌」とどう折り合いをつけていくかについて、身近な事例を上げながら、優しく語ってくれている本。どうも自分は「こうあるべき」という気持ちがかなり強いようで…。この本が他のいわゆる「自己啓発本」と違うのは、マイナス感情を力技でプラスに変えるのではなく、いかに速やかに「ニュートラル」な状態に持っていくかについて語られている点だと思う。マイナス感情は「悪」ではないし、みんなが普通に、当たり前に持っているもの。だからそれもひっくるめて自分なのだということを心に留めて、一歩ずつ。2023/10/14
shincha
28
著者がお坊さんとは知らずに読みました。人は感情があるから、不機嫌になることは誰でもある。その要因や対処法について、お坊さんの立場から丁寧に伝えている。不機嫌、嫌い、嫉妬、妬み……負の感情が起きたとき、プラスの感情にするのではなく、短時間でニュートラルにすれば良い。不機嫌になる前に、どのように考えたら、その感情になりにくいかを伝えている。社会、家庭、人は1人では生きていけない。なるべく心穏やかに過ごしていける指南書の1つだと思う。読んでほしい人が沢山いるなぁ…あっ、これも自分の心から出る不機嫌の1つだ!2022/01/15
香菜子(かなこ・Kanako)
28
いちいち不機嫌にならない生き方。名取芳彦先生の著書。未熟者、未熟人間ほどいちいち不機嫌になってしまうし、いちいち不機嫌に見えてしまうから、いちいち不機嫌になっていることを指摘されがち。いちいち不機嫌にならない生き方を身につければ、自分にも他人にも優しくなれるし、未熟者、未熟人間扱いされることだってなくなる。不機嫌と絶縁できれば、未熟者、未熟人間とも絶縁できる。 2020/09/26
アイスマン
21
「役不足」とは自分の能力に対して役目が軽すぎるという事。 従って「私が会長なんて役不足です」などは間違った言い回し。 それをいうなら「私が会長なんて力不足です」だ。 2019/09/24