内容説明
空腹に耐えかねた貧乏大学生の家木は、大切にしていたブックカバーを質屋に持ち込んだ。現れたのは一癖も二癖もありそうな若き店主・湯布院。この店では査定評価を「品物にまつわる思い出」でするという。はじまりは、高額査定が欲しくて思わずついた嘘……? 家木と湯布院=正反対コンビな二人が、個性的な客人の忘れられない過去を解き明かす、思い出ミステリー! 【目次】一話 嘘の値段/二話 愛情の値段/三話 遺恨の値段/四話 夢の値段
目次
一話 嘘の値段
二話 愛情の値段
三話 遺恨の値段
四話 夢の値段
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
空腹に耐えかねた貧乏学生の家木伊吹が、大切な品を持ち込んだ質屋で現れた美貌の質屋店主・湯布院。査定評価は「品物にまつわる思い出」と聞き思わずついた嘘から由布院と変わった客人たちに関わってゆく物語。亡き夫が残したコースターの真実、由布院の意外な婚約者と残された犬の真相、そしていわくつきの着物を巡る因縁。登場人物の印象的な描写など光る部分はあって、エピソードの読後感も悪くはなかったんですが、やはり由布院の人物設定から来る無理がいろいろなところに影響を及ぼしていた感は否めなくて、ちょっともったいなかったですね。2019/05/04
み
24
何となく読了>_<日常の謎解き部分は好みでしたが、設定がハマらず…。ちと残念なり。2022/03/29
そらまる
15
貧乏大学生の家木は空腹に耐えきれず大事にしていたブックカバーを質屋に持っていくと、若くて何癖もありそうな店主湯布院がいた。この店は持ち込まれた品物の思い出で価格を査定する変わったルールがあり、その思い出は湯布院の小説のネタになるという。お金が欲しいあまり嘘をついてしまった家木はその後、湯布院に振り回され…という話です。 2人のやり取りが面白くて気がついたら一気に読んでいました。ミステリーもちゃんと楽しめたので続編も出して欲しい!と思いました。2019/05/16
HANA
7
質屋を舞台にその品物にまつわる思い出話。出会いは最悪なもののなんだかんだ2人のやり取りは良かった。入りとしては良い気がするのでこのまま成長した主人公たちを見てみたい。2019/07/16
へへろ~本舗
5
三話目、何故ああいう解決策になるのか理解が追いつかず。昨日1日と本書、色々と読みすぎて理解力低下です。2019/05/04