講談社学術文庫<br> 楊貴妃 大唐帝国の栄華と滅亡

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講談社学術文庫
楊貴妃 大唐帝国の栄華と滅亡

  • 著者名:村山吉廣【著】
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  • 講談社(2019/05発売)
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  • ISBN:9784065161067

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内容説明

唐6代目皇帝、玄宗(712-756年)。名君と呼ばれ、100万人国家を築いた56歳のとき、22歳の楊玉環(のちの楊貴妃)と出会う――。唐王朝の権力闘争、玄宗による華麗なる「開元の治」、安史の乱、国家転覆までの100余年を、『旧唐書(くとうじょ)』『新唐書』『開元天宝遺事』『唐会要』といった文献や、白居易、杜甫の詩歌など豊富な原資料や図版から、詳細なエピソードを採取、検証。平安時代より清少納言、紫式部をも魅了した”世界三大美女”の生涯を、唐の歴史とともに読み解く!*本書の原本は、一九九七年、中公新書より『楊貴妃 大唐帝国の栄華と暗転』の書名で刊行されました。目次 はじめに 第一章 玄宗とその時代 玄宗登場/花は舞う長安の春 第二章 玉環から楊太真へ 鉄牛につながれた橋/女の闘いの渦/女道士楊太真となる 第三章 楊貴妃の栄華 三千の寵愛一身にあり/楊氏六家の栄え/宮中の行楽 第四章 天下大乱 安禄山反す/李林甫と楊国忠/滝関の攻防 第五章 玄宗蜀幸 馬嵬事変/国破レテ山河アリ/安史の乱の背景 第六章 長恨歌の世界 玄宗の晩年/比翼連理の誓い 第七章 余聞・遺事 楊貴妃の最期/日本渡来伝説/宦官高力士/『梅妃伝』をめぐって/画題となった玄宗・楊貴妃 第八章 楊貴妃と文学 楊貴妃と中国文学/楊貴妃と日本文学玄宗・楊貴妃略年表

目次

第一章 玄宗とその時代
第二章 玉環から楊太真へ
第三章 楊貴妃の栄華
第四章 天下大乱
第五章 玄宗蜀幸
第六章 長恨歌の世界
第七章 余聞・遺事
第八章 楊貴妃と文学
玄宗・楊貴妃略年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅてふぁん

53
楊貴妃といえば‘世界三大美女’くらいの知識しかなくて、きっと悪女だ!と思っていたら読後には印象が全く変わった。確かに皇帝を堕落させたけれど、名君と言われるおじさん(56歳)に17歳で嫁がされて、諫めることが出来ようか。最終的には親族に足を引っ張られた彼女は被害者、なのかな。だから『長恨歌』や『長恨歌伝』のような美しくも悲しい作品が語り継がれているのかもしれない。玄宗の即位前から晩年の唐について、様々な文献や文学作品、白居易・杜甫などの漢詩と共に解説されているので、文学作品鑑賞のお供としてもおススメの一冊。2021/05/05

さとうしん

7
楊貴妃の生涯は割とあっさりめで、当時の文化的・歴史的背景が読みどころ。後世に作られた関連の伝説や文学作品についてかなり紙幅を割いているのも特徴。2019/07/05

見もの・読みもの日記

5
楊貴妃と玄宗の物語を追いながら、この時代の歴史・文化・生活を紹介する。玄宗は若い頃、強い女性たちと激しい権力闘争を経験しているので、あまり欲のない楊貴妃みたいな女性に惹かれたのではないかと思う。60歳近くなると、そろそろ私生活に逃避したくなる気持ちも分かる。2019/08/27

ず〜みん

4
類い稀な美しい容姿と年の差のある玄宗皇帝から亡くなる直前まで一途に寵愛されていた楊貴妃。伝承や後世の創作が多い中、彼女が生きていた同時代やそのすぐ後の時代に書かれた詩や后妃伝を基に研究者が丁寧な解説をしている本。2024/02/24

若黎

3
韋后と太平公主を倒して颯爽と現れた若き日の玄宗と、楊貴妃との生活に耽溺していった晩年の玄宗。 最後は側近とも離され、孤独のうちに崩御した英主の晩年がもの悲しい。 則天武后について読んでいなければ、玄宗の落差にも気づかなかったのだなぁ。2019/06/09

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