大江健三郎 全小説<br> 大江健三郎全小説 第9巻

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大江健三郎 全小説
大江健三郎全小説 第9巻

  • 著者名:大江健三郎【著】
  • 価格 ¥5,115(本体¥4,650)
  • 講談社(2019/05発売)
  • ポイント 46pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065090107

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内容説明

危機にある男を励ます女―『「雨の木(レイン・ツリー)を聴く女たち』。大きな悲哀を負った女性の再生―『人生の親戚』。障害を持った兄との生活を通して家族・社会・時代、人間の未来を考える妹―『静かな生活』。美しい国際派女優をめぐる過去の事件と新たなもくろみ―『臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』。女性的なるものの力に宿る希望と再生を主題にした4つの傑作長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

23
女性の存在を大きくクローズアップした作品を収めた第9巻。しかし読み進めていくと、別の主題が透けて見えてくるのだ。タイトル通りに様々な女性が登場する『「雨の木」(レインツリー)を聴く女たち』も、激しくも強烈な倉木まり恵が主人公となった『人生の親戚』も、あるいは妹の視点でイーヨーを語る『静かな生活』も、そして映画制作を背景に力強く生き抜くサクラさんが描かれる『美しいアナベル・リイ』にも、そこには私小説について、が秘めたる主題として貫かれているような気がしてならない。(つづく)2025/06/03

ブルーツ・リー

4
やっとこさ読了。 大江健三郎の、私小説的な作品集。 ただ、本来の意味と言うか、戦前からの、本格的な「私小説」が好きな人たちからは、かなり、嫌われそうだとは思った。私小説というのは、従来、自分のどうしようもない行動を、どうしようもなく見せつけ、私、を、笑いものにするような小説が本来の形だから、多分、この小説たちは、私小説読みからは、「私小説」として読んでもらえないのではないか。 個人的には何も私小説だからと言って教養を全開にしたような形にしてはいけない事は無いと思うが、伝統的な所からは、大いに反発が出そう。2022/06/23

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