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内容説明
「生」と「死」。「本当」と「嘘」。「バカ」と「利口」。「現実」と「夢」
そして、空を飛ぶことを夢見る少年・銀河の見た「世界」とは。
『定本 宮本から君へ』『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』
『SCATTER あなたがここにいてほしい』等、
問題作を連発する鬼才・新井英樹がぶちかます意欲作、激動のフィナーレ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
20
「銀河はもう死んでいる模様です」死んだ、とされるその世界で、銀河は問う。「言葉なしのキチガイに教えて バカはいつもより言葉多めに 利口は容易しい言葉で具体的に 「死んでる」って「死ぬ」ってなんですか?」と。新井英樹は代わって教えようとする。言葉ではなく、画で。これこそが、漫画の存在理由だと言わんばかりに。言葉のない、画だけの、どことも知れぬ世界の、愛や平和や正義への疑義をひたすら描く漫画を読みながら、いや、これは、まさしく、ここ、この世界の物語ではないかと、思い当たる。2019/05/13
K_13141
0
狂気の世界の終わり。自ら打ち切ったか?という印象は意外となく、言いたいことを絵で語り尽くしたと感じる。狂っているように見せて、用意された道具やテーマや描写が一貫してブレずに表現する力量は「さすが」と言いたくなる。主人公はマイノリティーの代表であり、その爆発があちこちで表現された。ただ、この物語の反復をどう受け止めて良いのかわからない。テーマの深化だと思いたいが、理解が追いつかない。理屈じゃないかもしれないが、理屈じゃないものを長々とやるとは思えない。いや、それこそ狂気なのか。それとも商業漫画批判か。2019/05/24