実業之日本社文庫<br> 密告はうたう 警視庁監察ファイル

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実業之日本社文庫
密告はうたう 警視庁監察ファイル

  • 著者名:伊兼源太郎
  • 価格 ¥678(本体¥617)
  • 実業之日本社(2019/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408554709

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内容説明

かつての仲間も容赦しない。それが俺の仕事だ――。警察職員の不正を取り締まる部署、警視庁人事一課監察係に所属する佐良は、捜査一課所属時の元同僚で、現在は運転免許場に勤務する皆口菜子の監察を命じられた。彼女が免許証データを売っているとの、内部からの密告があったのだ。佐良は、上司とともに皆口の尾行を始めるが、やがて未解決事件との接点が……実力派の俊英が放つ警察ミステリー!池上冬樹氏(文芸評論家)、激推し!! 裏切り者がこの中にいる――緊迫の人間ドラマ!「いやあ面白い。…三つの事件が出たり入ったりして葛藤劇を形作っていく。緊迫の度合いを高め、いったいどうなるのかと先の展開を期待させて、一気に結末へと読者を引っぱっていく。しかも人物と読者の感情をかきたてながら」――池上冬樹氏(文芸評論家)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

178
監察官という身内の不祥事を嗅ぎまわる警察内の嫌われ者を主人公にした警察もの…後輩を目の前で殺された元捜査一課刑事・佐良は人事一課に移動し、後輩の婚約者で女性警察官・皆口の監察を命じられるが、未解決の殺人事件と絡み合う複雑な人間関係が見える…多少の読み難さはあるが「大人の警察ドラマ」の匂いが漂っていて好み。佐良と皆口のキャラが立っていて、脇役たちもイイ味を出しているが、肝心の上司二人が似通っている印象なのが唯一の残念な点。それでも他作品と同様に高品質で、もっと多くの人に知られるべき作家さんだと改めて思った。2020/12/02

タイ子

89
2作目を先に読んでしまったので、分かってしまった部分もありちょっと後悔。警視庁監察係、佐良へ命じられたのは元同僚の皆口の監察。彼女が不正をしているとの密告が届いたと言う。上司の須賀とともに彼女の尾行が続く。その中で過去の2つの未解決事件に関わる不審な人物や出来事が起こり始める。さて、ここからちょっとこの作品が複雑な気配が。3つの事件それぞれに人物の思惑が交錯し、予想外の展開で結末に達する。いやぁ、この警察内部の足の引っ張り合いはぶざまです。終盤、佐良が黒幕を殴るシーンはスカッ!とする。彼らの矜持に拍手!2021/07/07

aquamarine

78
同じ警察職員の行動確認をし不正を取り締まる部署警視庁人事一課監察係。捜査一課から異動してきた佐良が、密告により元部下・皆口の行動確認をすることになる。同じ警察官を尾行したり会う人物を探ったり、疑いの目で見て追いかける…まして彼らは佐良の同僚であり皆口の婚約者だった斎藤を殉死させたという未解決事件の傷を抱えているのだ。彼らの押し殺すような感情と行動を息を詰めるようにして見守った。地味かと思ったが、ラストの展開はページをめくる手が止まらなかった。まさしく「警察」の物語。人事が変わりそうなシリーズの先にも期待。2021/08/01

ずっきん

76
『地検のS』の伊兼氏による監察物三部作(?)の1。読み友さんたちの高評価に間違いはなかった。このジャンルが好きってのも大きい。警察小説好きは多いし、もっと知られてもいいんじゃないかと思う一方で、エンタメとしては起伏に乏しく、筆致がくどいと感じてしまう。その辺りが『地検のS』は面白かったにもかかわらず、続編になかなか手が伸びない理由かもしれない。読めばやっぱ面白いんだよね。とっととシリーズ2へ。2021/10/18

Kーazuki

62
捜査一課の左良、斎藤、皆口の3人はある事件を単独で行動し皆口の婚約者でもある斎藤が殉職する。このことから左良は監察官、皆口は運転免許状係へと移動する。警察内部を取り締まる観察に皆口の不正疑惑が密告され、左良が行確を始める。斎藤が殉職した件を含め、警察上層部の闇が徐々に明らかにされていく。この小説は、ドラマにもなっていますが、どちらかというと派手さはないものの監察官という今まで知らなかった部署の話に興味が高まりました。こういう刑事ものも面白いと思った。2025/06/17

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