新潮文庫nex<br> きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

  • 著者名:河野裕【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2019/05発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101801469

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内容説明

真辺由宇。その、まっすぐな瞳。まるで群青色の空に輝くピストルスターのような圧倒的な光。僕の信仰。この物語は、彼女に出会ったときから始まった。階段島での日々も。堀との思い出も。相原大地という少年を巡る出来事も。それが行き着く先は、僕と彼女の物語だ。だから今、選ばなければいけない。成長するとは、大人になるとは、何なのかを。心を穿つ青春ミステリ、堂々完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

161
もし成長の過程で捨てた自分の一部を別の世界で生きつづけさせることができたら。この物語はそうしたことをモチーフとして書かれたのだろう。憐憫かもしれない。感傷的に過ぎるかもしれない。しかし若さとはそういうものだろう。変わりたくない自分がいる。捨てたくない夢がある。最終的に選ばなかったものの、あのときそうしていればという選択がある。還暦近くなった私でも、そうした若さを思うとき涙を流しそうになる。それは自分の心の中の奥底に閉じ込めているやわらかく傷つきやすい部分だ。本シリーズで若かった頃の心緒に触れた気がする。 2019/08/22

カメ吉

142
シリーズ完結。最後までこのシリーズの世界観には馴染めないままだった気がします。私の年齢的なものか?もっと若い時に読んでいればもっと共感できたかも?って感じがしました。自分に捨てられた自分の一部が魔女の創った階段島で生きるという設定は面白かった。しかし七草や真辺たちの会話の端々、表現の仕方などが浮世離れし過ぎな感がして馴染めなかったのかも?決して内容が悪いとは思わないけど。 映画化にもなるし読めたのは良かった。2019/06/06

K

133
階段島シリーズ完結編。河野裕先生の作品は大学の先輩から薦められたサクラダリセットが初めましてでした。本シリーズの感想にも書いたかもしれませんが、言葉選びが淡くて脆い印象が強く残る素敵な作品の数々でした。子供から大人になるために必要なものは何なのか。私自身は、人間は何かを選び、失うことで成長していくのだと考えています。その上、必ずしもその両者が等価だとは限らない。精一杯の選択で、悔いを残さないようにしたいですね。2019/06/09

まりも

93
心を穿つ青春ストーリー堂々の完結。こんなにも色んな感情が混ざり合った美しい物語に出会えて良かった。失った人たちが集まる階段島が舞台だったからこそ、時に人の温もりを感じ、時に人の残酷さを感じる物語に仕上がったんだろう。成長するとは、大人になるとは一体なんなのか。理想を追いかけ続けることの意味。その他にも多くのことを描き、我々読者の心を打ったこの作品のことを忘れる事はきっとないだろう。最後の結末までを読み終えた今素直にそう思う。彼と彼女が選んだ答えを一生大事にしていたい。2019/05/04

さばかん

86
人生に正解は無い。     人生に近道は無い。     群青色ってどんな色だっけってPCで調べたけど、こんな無機質な色なんかじゃなくて、自然界の中で見られる本物の群青色を見てみたいなって思った。2019/05/12

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