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内容説明
「社会の変化は感じるが、じゃあどう対応したらいいのか?」どうしようもない不安や不遇感に苛まれている人たちへ。本書は今、伝える「希望論」であり、どのように未来に向かえばいいのかを示す1冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
42
イノベーションを起こすのは難しい。それは、ある程度の失敗を許容しなければならないからだ。たとえば、チャレンジングな企画を実行し失敗してもクビにならないこと。あるいは、アルバイトや派遣社員でも、アイデアを生み出す場所に参加できる仕組みを作ること。つまり、企業の収益を上げる環境を作るために、従業員を大切にする方向へ進めるかどうかが鍵を握っている。 いま多くの企業で実際に起きているのは、むしろ逆のこと。失敗が許されない企画を、クビになるのを恐れるごく少数の正社員が頭をひねって考えるので、無難な企画しか出せない。2020/04/04
あいくん
12
☆☆☆☆次の社会を生きるためのスキルである「協働」の価値について述べた本だと鈴木さんは書いています。AIによって仕事がなくなるのは大げさだ、「協働」が社会に新しい仕事と幸福をもたらす、自己投資とは学び続けること、学んだ内容よりも学んだ姿勢、お金では買えないつながりをつくる、ジモトを大切にする、家族について、など未来に明るい希望が見える本です。かつての「町内会」や近所で醤油の貸し借りをしていた頃を鈴木さんは懐かしんでいるようです。2019/11/20
ほよじー
10
★★AIにより仕事が全てなくなる訳ではない。必要なのは学び続ける意欲。会社に人生を預けきれないなら、どうするか?老後資金を貯めておく。家庭や会社でないもう一つの場所、サードプレイスを持つ必要性。協働が鍵であるが、簡単には構築できない。同じ趣味を持つ人たちの趣味縁のコミュニティは弱いつながりであるが、大事な居場所であり、信頼関係は強く、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)がポジティブな効果をもたらしている。2022/07/02
oooともろー
3
汎用的なスキルや知識。協働することで良い社会へ。仕事、教育、地域、家族など幅広く論じている。やはり多様性。2021/05/23
ぷほは
3
語りおろしの本であり、直前に読んだ新書『ふたつの日本』と対照的に全く図表データが登場せず、本当に語りかけられているような気分で読み終えることができる。個々の事例の引っ張り方、論点の提示の仕方は万人向けに提示されているわけではなく、サザエさんやちびまる子ちゃんを事例に家族を論じるのはもう古いと分かっているのに敢えてその話を持ち出し、そうすることで過去と現在の傾向の違いをバネに、未来に向けての提言を行う。表紙半分を占める著者の写真をジャケ避けする人にほど届くことを望んでやまない、そういうパッケージの本な気が。2019/05/17




