ちくま新書<br> 考古学講義

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ちくま新書
考古学講義

  • 著者名:北條芳隆【編】
  • 価格 ¥1,177(本体¥1,070)
  • 筑摩書房(2019/05発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480072276

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内容説明

科学的な手法の発達によって、近年、考古学の成果が多数挙がり、考古学の年表は全面的に書き換えられつつある。旧石器捏造事件で考古学の危うさが指摘されて以来、科学的な確からしさが常に問われている。そこで実証的な考古学の最新成果を一般の読者にわかりやすく伝えるとともに、通説をそのままなぞるような水準にとどまらない、挑戦的な研究を紹介。旧石器時代から古墳時代までの全貌がわかるだけでなく、考古学ファンの批判に耐え、知的好奇心を満たす最前線の研究案内。

目次

旧石器・縄文時代
1 旧石器文化からみた現生人類の交流 杉原敏之
2 縄文時代に農耕はあったのか 中山誠二
3 土偶とは何か 瀬口眞司
4 アイヌ文化と縄文文化に関係はあるか 瀬川拓郎
弥生時代
5 弥生文化はいつ始まったのか 宮地聡一郎
6 弥生時代の世界観 設楽博己
7 青銅器の祭りとはなにか 北島大輔
8 玉から弥生・古墳時代を考える 谷澤亜里
9 鉄から弥生・古墳時代を考える 村上恭通
古墳時代
10 鏡から古墳時代社会を考える 辻田淳一郎
11 海をめぐる世界 船と港 石村智
12 出雲と日本海交流 池淵俊一
13 騎馬民族論のゆくえ 諫早直人
14 前方後円墳はなぜ巨大化したのか 北條芳隆

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

47
【諏訪7】あの石器捏造事件(2000年秋)から19年。もうそんなに経つのかと思うがこの間、信頼回復に努めてきた考古学の最前線を伝えたいと企画され気鋭の考古学者13名が論を寄せた。捏造事件そのものを語っている訳でなく、その教訓によって科学的な新手法が導入されたり日本列島の枠を超えた考察がされたりと、より実証的な考古学の姿が浮かんでくる。旧石器から古墳時代まで主要なトピックスを巡って考古学の進化を知ることができるのだ。考古学といえば、発掘(物的証拠)による新発見により歴史を塗り替えたり、数少ない証拠から想像↓2020/03/28

terve

22
Tuberが活躍する某動画サイトで、とある歴史解説者の「某ゴッドハンド解説動画」を見て購入した本です。考古学は2000年に1970年代まで戻らざるを得ませんでした。しかし、前書きにもあるように考古学者は常に真摯に向き合っています。その中で研究の成果をまとめたことに意義があるのではないかと思います。考古学は出たものから推測せざるを得ませんが土偶(3章)、青銅器(7章)、玉(8章)、鉄(9章)、鏡(10章)など出土物は様々にあります。それぞれから読み取れることもありますが、もっと詳しく見ていきたいものですね。2019/09/02

kk

20
先達の示唆に乗っかって読んでみました。なるほど、これは楽しく便利な本。日本考古学の最新の知見を基に、我が国古代社会の実相や当時の国際的な交流状況など、朧げながらもかなりリアルな像が浮かび上がってくるようです。寄稿者にもよりますが、分かっていること、まだ分からないことの仕分も然るべくされていて、古代史への見通しが随分良くなりました。「取りつき取りつかれるものとしての土偶」の話や、最終講の気候変動・植生・人口流動の関係の話など、いたく興味を唆られました。騎馬民族国家説への吟味もたいへん参考になりました。2019/11/12

さとうしん

18
縄文の農耕、縄文文化とアイヌ文化の関係、弥生時代の開始年代、海から見た古代史など、今の考古学の問題意識が詰め込まれている。騎馬民族説については、学説の問題点の存在にも関わらず、古墳時代中期以後に日本列島に急速に騎馬の風習が定着していったという事実をあぶり出したという学史的意義があるという評価が面白い。また前方後円墳の造営にあたって大規模な都市空間が出現したに違いないとしつつも、その掘り下げを省略しているのが惜しまれる。中国古代の陵邑との比較からもむしろこの話題が気になった。2019/05/15

tamami

15
旧石器から古墳時代まで、考古学の専門家14人が最先端とも言うべき研究の状況をまとめたもの。内容的にはかなり専門的な事柄が頻出する。その分、関心を持っている分野に限って言えば、これまでの思い込みが随所で断ち切られ、研究の多様性と手法の面白さを堪能できる内容になっているのではないか。個人的には、縄文時代に盛行した土偶について解釈は、強く興味を引かれるものがある。また遺跡出土物の精緻な分析を通して得られた縄文時代の植物栽培についての報告は、日本文化の最古層の情景を語るものとして、懐かしささえ覚えるものがある。2020/04/07

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