マツダ 心を燃やす逆転の経営

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マツダ 心を燃やす逆転の経営

  • 著者名:山中浩之【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2019/04発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296100897

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内容説明

「今にみちょれ」。
「失われた20年」と呼ばれるバブル崩壊後の日本経済の苦境。
1990年代後半のマツダはまさにその地獄の中にあった。
業績は低迷、リストラで社員を失い、外資の米フォード・モーターに経営権を握られ、ブランドイメージは地に墜ちていた。

だが、マツダの技術者たちは諦めていなかった。自分たちが造りたい「理想のクルマ」を造る。
シェアを追うのではなく、世界の2%のユーザーに深く愛される商品で復活を図ろう。
2005年に社内チーム「CFT6」が立案したプランは、やがて「モノ造り革新」として、マツダの仕事のやり方の「全取っ換え」につながり、エンジンを中核とする「SKYACTIVテクノロジー」や「魂動デザイン」として結実する。

モノ造り革新には、様々な壁が立ちはだかった。フォード傘下での悪戦苦闘、リーマンショックの襲来……。
「世界最高のエンジンを全力で開発する」という方針に対しても、ハイブリッド車やEVが脚光を浴びる中、「マツダはカネがないから、内燃機関をやるしかない」ともささやかれた。
しかし、2012年からマツダが投入した新世代のクルマたちはヒットが相次ぐ。

日本経済が閉塞感に苦しんだ20年間に、この「逆転劇」を起こせた原動力は、マツダで働く人々の心を燃え上がらせ続けた「モノ造り革新」にある。
その仕掛人にして立役者の金井誠太氏(元会長、現相談役)に、2年半にわたり10回以上インタビューを敢行。モノ造り革新のすべてを語ってもらった。
マツダ再生の物語に加え、金井氏がモノ造り革新で編み出した方法論を、他の業種、企業でも応用できる汎用性を持つ形で、コラムとして収録した。

目次

まえがき どん底で松明を掲げ続けた人々

クルマの構造について

1章 マツダのクルマはどうしてこんなに見た目が似ているのか

2章 「オールニューで拡大」の罠 マツダは泥沼へ

3章 マツダ地獄の中でつかんだ逆転のヒント

4章 フォードの支配下で見つめ直したモノ造り

5章 社運を賭けた「アテンザ」で勝ちパターンを見出す

6章 マツダの未来がフォードの中に見えない

7章 「理想のエンジン」に火は付くか?

8章 マツダ暴走?フォードから引き出した「黙認」

9章 リーマンショック襲来す

10章 マツダは顧客も熱く燃やす

11章 モノ造り革新を支えた「当たり前」をやる勇気

証言 藤原清志副社長に聞く革新の舞台裏
「高い目標を掲げる覚悟はあるか?」

12章 エピローグ

あとがき 参考図書リストにかえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

バイクやろうpart2

50
真っ赤なカバーとマツダの名前が目に留まり手にしました。 Ford来襲時のchange or die‼️を目の当たりにした私にとっては、高い志を持つ方々の意思決定は、素晴らしく感じました。マツダは芋虫、当たり前をやる勇気、感じるフレーズがたくさんあり、読後感、爽快でした。是非、クルマに興味無い方でも楽しめる一冊です。2019/05/31

Masa.H

12
「常識」はどこにでも潜んで、あなたの勇気をくじく。 元マツダ会長の金井氏へのインタビューを通して、マツダの飛躍について探る一冊。モデルベース開発は、今わたしの職場でも取り組み始められているのだけど、それを約20年前、コンピューターの性能も低い時代からやってきていることに驚き。 志を高く持って、正しいことを全力でやり遂げる、徹底的に勉強する。何一つ奇をてらったことはやってないのが本当に凄い(レベルが高い!)2019/09/08

Char

6
マツダのCX-8を購入して、その出来映えにいたく感心してます。魂動デザインも良いんですが、運転がとてもしやすくて、長距離ドライブも本当に疲れないんですよね。それでいてコスパも良い、ということで、そのヒミツを知りたくてマツダ変革の立役者である金井さんへの長編インタビューの本書をゲット。車業界やモノづくりの業界のみならず、会社を変革するという志のある人には参考になると思います。2021/03/22

asajee

6
おもしろい!ビジネス書としても、マツダファンとしても!有能なリーダーは会社の宝です。2019/07/04

paka

4
マツダのものづくり革新に触れたもの。マツダ地獄の5チャネル販売からの復活の軌跡は、技術者目線の至極真っ当な順序立てした「この手順を追えばよりよくなる」という理念に基づいたもので、それが世間に求められる性能と一致したんだなと実感。いいものを作れば売れる、ということでは当然ないので。 職人とサラリーマン技術者の考え方の違い。 志しを高く持ち、理想の仕事を全うする。サラリーマンの明日へのエールになる名著。2020/08/30

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