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内容説明
博物館の学芸員・押海が文化財の修理依頼で訪れたのは国宝修理装こう師・五條の工房だった。マイペースで掴みどころのない五條に困惑する押海だったが…。悠久の地・奈良を舞台に、奇跡を紡ぐ男の物語が開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
60
文化財修理師の五條と、国立博物館の学芸員の押海が出会ってはじまる歴史をつなぐ物語。五條がめちゃくちゃ変わり者で押海がものすごく振り回される感じを予想してたけど、そうでもなかった(押海も結構アレだった)。修理するのもそうだけど、博物館や美術館の人が研究したり展覧会で一般の人に知ってもらうのとかも、今あるものを次世代に残していくのに大切な仕事だなと思う。ほのぼのな感じで進むのかと思いきや、五條の家族関係で何かありそうな展開が気になる。2019/08/04
れみ
53
2巻読む前におさらい。今回読み返してて、ここに出てくる文化財研究所が「探偵ナイトスクープ」の「レイテ島からのハガキ」で文字の解読をしていた奈良文化財研究所だって今更ながら気がついた。このお話のなかにも集中豪雨で流された手紙(父が戦地から母に送ったもの)が持ち主に返されるところがあって、文化財の保存や修復というと、博物館や美術館などにあるようなものを思い浮かべるし、主にはそういうものに関わる仕事が多いだろうけど、被災史料の修復の過程では、こういったものの修復にも関わる可能性があるんだなあと気づかされた。 2020/10/20
Nyah
42
国立博物館の学芸員の押海が文化財の修理依頼で訪れたのは国宝修理装潢師五條武士の工房。甘い物に弱いが、緻密な仕事をする五條に魅せられ、押海は水害で傷んだ掛軸を修復するために保存科学研究室の伊駒を紹介する。そして文化財以外の紙類を修復するボランティアがあるとしり、押海は休みに参加する。/博物館課程をとってたから、ちょっと聞き齧ってはいたけど、フリーズドライするとか、専門的な話が楽しい。今更だけど、学芸員狭き道でさっさと諦めたけど、潜り込めなかったかなあ。2022/06/04
シナモン
28
購入本。展覧会などで目にする国宝や重要文化財の修復に視点をおいたお仕事コミック。難しそうなテーマだが国宝修復装こう師の五條はとっつきにくそうだがスイーツ好き、国立博物館学芸員の押海はほのぼのキャラですんなり読めた。歴史は裏方のこんな人たちによってつながれていくのだなぁ。そして修復の市民ボランティア、やってみたい❗次巻も楽しみなコミックです。2019/06/01
瀧ながれ
27
おもに紙でできた古き物を修復する人のお話。こういう技術はとてもありがたく興味深く思うので、心して読んだ、おもしろかった。国家規模で大切な文化財も、個人的に大切な手紙なども、区別なく丁寧に取り扱ってくれるのが嬉しい。父親とのなんらかのドラマがあるようで、次の巻から本格的に物語に絡まってきそうだけど、わたしとしてはそんなことより、修復の描写を見せていただけるだけでとても楽しいです。柏手打っちゃう。合間に挟まるスイーツの描写も魅力的なんですが、これらはみな奈良でいただけるということでしょうか、わくわく。2019/05/06
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