講談社文庫<br> 沖田総司(上)

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講談社文庫
沖田総司(上)

  • 著者名:早乙女貢【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2019/05発売)
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  • ISBN:9784061315563

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内容説明

幕末……それは現体制の打倒、徳川幕府の覆滅のとき。しだいに血の旋風で彩られてゆく京の治安を維持すべく、浪士徴募に応じて結成された新選組。その新選組の内部では、近藤勇を初めとする、土方歳三、沖田総司ら誠衛館の一統と、水戸浪人・芹沢鴨を首領とする一派の対立が日ましに激化し、一方、急進公卿と長州藩の企図する、京洛騒乱の陰謀が、着々と進められていた……。はかない夢と知りながら大義に生きた天才剣士・沖田総司の短い生涯を描く傑作長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

61
沖田総司、恐るべし。史実に記録が少ない強みなのか、可能性があり過ぎる。沖田といえばその剣の才は幕末剣豪の中でも抜きんでたものだが、それに加え聡く爽やかであるという早乙女版「沖田総司」は誰もが認めるイケメン青年間違いなし。どうしても早逝の天才剣士…という結末を知っているだけに、一挙手一投足に哀愁を感じてしまう。しかしそれ以上に感じるのは沖田総司という人間の生き様への興味。賢明で鋭い彼が短い人生をどう生きていくのか、新選組の沖田総司としてどう命を輝かせていくのか。同時に早乙女が描く斎藤一、こちらも良き!好き!2021/12/31

Die-Go

49
20年振りくらいの再読。新選組副長助勤沖田総司の活躍を描く。早乙女貢の描く沖田総司は、常通り隊務に恋にと忙しい。周りの登場人物では、斎藤一のキャラがユニークで楽しい。かなり創作が入っているので、好みが別れるところではあると思う。★★★☆☆2016/12/02

エル

7
創作と考察を交えて書くところが読みにくい。創作なら創作だけにしてほしい。沖田総司が主人公だけど、軟派すぎる斎藤一に全てを持っていかれた。今までのイメージが覆ること間違いなし(笑)2022/01/06

iuba

7
多分この本を読んだのは小学生ぶりなのですが、捨てず実家に置いてあったあたり根が深い。沖田の人物像は爽やかで眩しい青年、若竹のようといったところ。斎藤はちょっと粋を気取る軽妙さが役者じみていてちょっと珍しいキャラ付けかも。時代小説自体久しぶりですが、ウィーク・ポイントとかさらっと出てくる語り口だったことばかり印象づいてしまって惜しいです。ウィーク・ポイントて。維新成功してるわ。とうに文明開化してるわ。2015/02/21

桜📕のベルズ

5
沖田総司から見た新撰組。また違った楽しみ方が出来るし、歴史が見える。2023/09/27

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