内容説明
売れないシナリオライターだった大多の毎日は、人気女優あやめの主演ドラマを手掛けることで、一転する。脚本制作の忙しさに加え、出演者の降板や関係者の死亡事故など数々の事件が巻き起こり、あやめ達に頼られ奔走することに。一方で、不穏な動きをするのは、ドラマのモデルになった一人のシングルマザー。大多は犯人を突き止められるのか!? 事件と事件が絡み合うノンストップサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
11
表紙が気に入り購入。 元々読みやすさ重視でテンポ第一な作家だが、それにしても描写が最低限で台詞数が多い。まぁ量産タイプの一作なのだが、それにしても掴みキャラ謎解きが薄い。 最後にパパッと掻い摘んで解説する内容もあんまり面白くない。 ただテレビ局の愚痴だけは生々しいリアリティがある。ま、あれは経験談でしょうね(笑)2020/04/05
小春日和は秋
6
新元号になり、1冊目は赤川次郎さんです。いろいろあるけど、結局丸く収まる。これが「赤川次郎」です。多分、一番多く読んだ作家さんです。初めて読んだのは小学生の時、まだ昭和でした。平成が終わり、令和になっても読み続けていくんだろうな、と思うとそれだけでスゴいことだと改めて思いました。2019/05/02
紅羽
6
売れない脚本家が人気女優を主演とするドラマ、「ヒロイン」を手掛けた事をきっかけに、その周囲の関係者に様々なトラブルや殺人事件が次々と起こるようになるサスペンス調のミステリ。読みやすくて展開も丁寧な感じですが、会話メインで進んでいくので、それが作品の印象を薄くしているような気がします。2019/04/04
あずき
3
はじめての赤川次郎さんの作品を読んだ ミステリーは普段読まないから難しいと思ってた けど読みやすく、じわじわ続きが気になる感じ 大多さんは優しく信頼が熱い 途中まであの人が犯人?って思ったら結構近くにいる人で あーなるほどね!って 思ったよりサクサク読めたので他の作品も読もうかな 2021/06/06
氷風
3
主人公は男性。売れない脚本家の周りにはいろんなヒロインが登場する。男性はどちらかというとそんな彼女たちの見守り役なのかもしれない。女性はか弱い仮面をかぶりながらも、したたかで強い。年齢なんか関係。それに翻弄される主人公は、どこまでも人がよいなという印象。だけど奥さんは少し軽んじ気味?気を付けていないと、奥さんこそ主人公を翻弄するかもしれない。笑2020/03/21