講談社学術文庫<br> 元号通覧

個数:1
紙書籍版価格
¥1,353
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社学術文庫
元号通覧

  • 著者名:森鴎外【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2019/04発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065157404

ファイル: /

内容説明

「明治」は10回も元号候補になっていた――。「大化」にはじまり「大正」に至るまでおよそ1300年、240を超える元号をすべて網羅しています。『書経』や『文選』などの出典や改元の理由はもとより、候補に挙がった元号も出典とともに示した本書は、まさに日本の元号が一望できる、元号の辞典といえるものです。 世にも稀なこの一冊を執筆した人物こそ、文豪森鴎外(1862-1922年)でした。森鴎外、本名森林太郎は、陸軍軍医の最高位にあたる陸軍軍医総監、陸軍省医務局長を辞したのち、1917年に帝室博物館総長兼宮内省図書頭として再び官職につきました。歴代天皇の諡号(おくりな)の出典を考証した『帝謚考』(1921年)を刊行したあと、文字通り最後の命を燃やしながら取り組んだ仕事が本書(原題『元号考』、文庫化にあたって改題)です。実に病没する数日前まで手を入れ続けたものの未完に終わりますが、晩年に歴史小説さらに史伝に転じた鴎外の考証学的執念もうかがえます。 本書をひもとけば「明治」同様、「大正」も採用までに3回、候補になっていることがわかります。また15世紀に初めて候補になった「明治」に対し、江戸時代の元号「天明」や「天保」は古代から繰り返し提案されていることもうかがえます。人気の元号候補はなにか、それはどの典籍からの引用なのか。あるいは時代によって典拠の流行りすたりがあるのか。即位以外に大災害や飢饉、疫病などでも改元されますが、いつどんな理由で改元されたのか……。『天皇の影法師』(1983年)で本書に光を当てた猪瀬直樹氏による解説とあわせて、元号をめぐる知的好奇心を存分に満たしてくれる一冊です!

目次

はじめに
大化―朱鳥(645-686年)
大宝―延暦(701-806年)
大同―昌泰(806-901年)
延喜―長保(901-1004年)
寛弘―康和(1004-1104年)
長治―正治(1104-1201年)
建仁―正安(1201-1302年)
乾元―応永(1302-1428年)
正長―明応(1428-1501年)
文亀―慶長(1501-1615年)
元和―元禄(1615-1704年)
宝永―寛政(1704-1801年)
享和―大正(1801-1926年)
後記
解説(猪瀬直樹)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くまくま

7
さっくり読めるが、じっくり読もうとするととてつもなく時間のかかる面白い一冊。元号の候補や改元理由、出典などコンパクトにまとめられていて、辞典的な使い方もできる。2019/06/29

phmchb

5
知り合いの紹介。「はじめに」「後記」「解説」だけ読んだ。本文は事典方式(しかも読み下しなしの漢文)。2019/07/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13692274
  • ご注意事項