幻冬舎文庫<br> いのちの十字路

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幻冬舎文庫
いのちの十字路

  • 著者名:南杏子【著】
  • 価格 ¥847(本体¥770)
  • 幻冬舎(2025/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344434660

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内容説明

医師国家試験に合格した野呂は、金沢のまほろば診療所に戻ってきた。娘の手を借りず一人で人生を全うしたい老母。母の介護と仕事
の両立に苦しむ一人息子。妻の認知症を受け入れられない夫。体が不自由な母の世話をする中二女子。……それぞれの家庭の事情に寄
り添おうと奮闘する野呂は、実は、ヤングケアラーという辛い過去を封印していた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みんとあめ

38
医師国家試験に合格し、金沢のまほろば診療所に戻ってきた野呂くん。今作は介護される人・する人の現実や苦悩+野呂くん自身がヤングケアラーだった過去とがリンクする。介護に関する権利を初めて知ったし、自分が表面しか見ていないこと、知らないことが多すぎると痛感。ヤングケアラーは以前別の物語で読んだが、「無気力な子」とか「良い子」と見過ごしてしまう怖さを改めて感じた。孤独にならない・させないために、知識をつけることはもちろん、専門機関だけでなく、人とのつながりも大切だと思った。繰り返し刻みたい、大切にしたい一冊。2025/10/06

カブ

37
テーマはコロナ禍での在宅介護。若い新米医師の野呂聖二が奮闘する。自分の身に置き換えると、介護する側される側になったとしても考えさせられる話だった。2025/09/30

papako

35
野呂先生が帰ってきた。白石先生の行為はもちろん罪に問われず、大学病院に呼ばれていた。コロナが始まっている金沢の訪問診療はさらに大変になっていた。野呂先生の過去が今回の大きなテーマ。介護されるされない権利。介護をするさせられない権利。当然のことだけど、まったく守られていない権利だよな。される権利ばかりが注目されているけれど。介護したくないわけではなくても休めなければ壊れてしまう。簡単には変わらないけど変わっていかなきゃダメですよね。2025/09/11

布遊

32
まほろば診療所で、訪問診療に携わっている、元ヤングケアラーだった新人Dr.野呂聖二。各章、それぞれ問題を抱える家庭に訪問する。看護師麻世ちゃんとのコンビがほほえましい。祖母を介護していたときのわだかまりも次第に溶けていく。診療所の先輩先生たちも皆温かく、ほのぼのとしたお話。2025/06/04

ごへいもち

17
こんなふうにいろいろ改善方向になって欲しい2025/07/23

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