日本経済新聞出版<br> ブラック職場があなたを殺す

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日本経済新聞出版
ブラック職場があなたを殺す

  • ISBN:9784532322748

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内容説明

『「権力」を握る人の法則』
『悪いヤツほど出世する』の著者が、
「働き方改革」時代に放つ警鐘


労働者は文字通り、
給料のために死ぬ。
あなたもその一人にならないように。

一昔前の「死ぬ危険性が高い職場」は、油田や鉱山や化学物質工場だった。
だが公的機関の監督や規制によって、労災死亡は激減した。
いまやホワイトカラーが働く「ブラック職場」のほうが、よっぽど死ぬ危険性が高い。

職場環境のストレスが及ぼす健康への悪影響が指摘されているにもかかわらず、
政府も経営者も積極的に対策を取ろうとはしていない。

過労死はもはや世界的現象だ。
中国では低賃金、劣悪な職場環境、超長時間労働、
予測不能な不規則勤務が原因となり、年間100万人が過労死している。
アメリカでは労働時間が増え続け、2000年にはついに世界最長となった。
正規の労働時間の枠外で夜間や旅行先でも
メールチェックする人が5割、休日にもチェックする人が8割を超える。

全世界のホワイトカラーが、「持続不可能」な労働環境に身を置いている。
そしてギグワークに代表される新しい副業形態は、
労働者を安くこき使う手段をますます増やしている。
経営者が「コスト」「リソース」「生産性」「費用」といった
キーワードで労働者を見ている限り、この問題は解決しない。

そんな環境下で「カネと仕事」という2大ストレスを抱えるあなたは、
「死に至る職場」をどう生き抜くべきか?
『「権力」を握る人の法則』『悪いヤツほど出世する』の著者が、
「働き方改革」時代に放つ警鐘。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

長時間労働も、休日出勤も、長期出張も、
家庭との両立困難もあたりまえと受け止めて
がんばり続ける人たちの間で働いていると、
それが規範になる。
誰もがその職場のやり方を容認し、唯々諾々と従う。
たとえ心の中では、こんなのはあたりまえじゃないと思っていても。

不幸にも現代の多くの職場では、
長時間労働を始めとする苛酷な労働条件が規範と化している。
そこで、そういう職場に直面しても別に異常とは思わなくなってしまう。
むしろ愚痴をこぼす人や文句を言う人、
病気になる人、果ては辞めていく人を見ると、
そちらを「おかしい」と感じるようになる。
大勢があたりまえと思っている仕事をなぜ辞めるのか、というわけだ。
(本書より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shikada

19
ブラック企業がもたらすものを、膨大な調査をもとに分析する一冊。ブラック企業で起きていることは緩やかな殺人であり、それは紛れもない人災だ。現代では、働く人間の肉体的な危険(火事や機械事故、有害物質)については改善されつつあるが、精神的な危険(長時間労働、不安定な雇用がもたらすストレス)についてはちっとも改善されていない。本書では、そうした危険がなぜ発生するのか、そしてどうすればそれは回避できるのかを詳細に述べている。米国内のブラック職場は12万人を殺し1800億ドルの医療費を発生させたとの試算には驚く。2019/09/14

あつお

12
ブラック職場を科学的に語る本。 ブラック職場は身体的・精神的に様々な悪影響をもたらす。その詳細を語る本書の主な内容は、①なぜ辞められない、②長時間労働、③雇用不安定。①劣悪な職場環境であっても、生計を立てるため、見栄のため、エネルギー不足のために転職できない。ブラック職場そのものが、外に出るエネルギーを奪っているのだ。②長時間労働には、心臓発作などの「身体的な影響」と、鬱病などの「精神的な影響」がある。更に、労働時間が増えるたびに生産性は低下し、時間超過分を打ち消してしまう。裁量権のある職場を目指そう。2024/03/08

キャル

9
家族の為、会社の為に身を粉にして働いても、行き着く先が過労死・過労自殺とは、どういうことか。仕事と健康の関係性は重要な問題で、大きな原因の一つは、会社組織の上層部が腐りきっているから・・・。本書は、メンタルヘルス対策として、どのように対処をしていけばよいのか、取り上げられている。

ıɯɐɯɐ‾oʇɐs

6
売上のためとはいえ、邦題が残念(笑) 原題は「給料のために命を落とす」的な感じです。内容はアメリカの労働環境について。労働環境のせいで医療費が増えてるけど、企業の取り組み程度じゃ根本的な解決には程遠い。しかし、フリーランスという働き方が増えてきて解決。と思いきや、みんな新しいストレスを抱えているってお話です。2020年にはアメリアの労働者の40%がフリーランスで、その割合は増加しています。新たな労働環境問題がやばいよねーって本です。アメリカの後を追う、日本の今〜近い将来の問題を知ることができます。2020/01/10

★るい★

6
全ての企業ができるわけではないが 経営者には読んでいただきたい2019/05/06

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