人生に「意味」なんかいらない

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人生に「意味」なんかいらない

  • 著者名:池田清彦
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  • フォレスト出版(2023/11発売)
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  • ISBN:9784866802473

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内容説明

■私たちを息苦しくさせる「意味を求める病」を手放す

人間は「私は何のために生きているのだろう」「私は何かに役に立つのだろうか」など、
自分の生きる意味や役割について考えてしまう生き物だ。

とくに、幼少の頃から「夢を叶えよう」「誰かの役に立つ人になろう」
「一生懸命に働こう」などという甘言を浴びせられて生きてきた現代人だったらなおさらだ。
なぜなら、こうした言葉は「夢を叶えず、誰かの役にも立たず、ろくに働かない人生は失敗」という
呪いの言葉に容易に変換されしまうからだ。

だから、必死に自分の人生の意味を探し、それが見つからないと絶望してしまう。

さながら「意味を求める病」に罹ってるかのようだ。

■しかし、本書では「人生には意味があるべきだ」とかいった言説に
普遍的だったり超越的だったりする価値はないと喝破する。

そのうえで、「人生に意味なんかなくてもいいじゃないか」「そもそも人生に意味なんてない」と主張し、
「意味を求める病」を手放す生き方を提案する。

■生物学や科学哲学の観点から、「意味」にまつわるテーマを縦横に掘り下げ、語り尽くす!
◎そもそもなぜ人間は意味を求めるのか?
◎ミッドライフクライシス(中年期の精神的危機)の原因は「意味を求める病」?
◎意味を求めすぎると至ってしまう反出生主義やスピリチュアリティ。
◎生物の形質にはすべて、環境に適応するためという意味があるのか?
◎なくても困らない陰毛や耳毛が存在する意味とは?
◎無意味・無駄・無価値・役立たずは本当に悪なのか?
◎なぜ人間は意味のわからないものを恐れるのか?...etc

■目次
私が「人生に意味はない」と考えたわけ――まえがきに代えて
第1章 人生に意味はなくても楽しく生きられる
第2章 資本主義思考と意味の呪縛
第3章 本当はたくさんある意味不明な生物の形質
第4章 「無意味」への恐怖を克服しよう
あとがき――意味などないけど楽しく生きよう

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

booklight

24
おっさんの戯言が、玉石混交でかたられるが面白い。生物学者なので虫や動物の例を挙げて、奇妙な形の生物に、意味はないし、あるように語られるのも、後付けただという。ナマケモノがいきのこったのは、最適化したからでなく、たまたま。そんなもんだろう。利他主義は全体主義につながる、というのもなるほど。社会主義や共産主義も、理念としては利他から始まっているしな。とはいえ、養老さんと話したとか、サイボウズの社長と話したとか、どうでもいい与太話もあり。せっかくの面白いテーマなのにもっと掘り下げられるでしょうに。口述筆記かな。2024/10/20

チャー

19
生物学者の著者が物事の意味についての考えを綴った本。現代の人々はあらゆることに意味を求めすぎているが、意味などなくてもそこに存在する、ただ楽しむという視点でも良いと伝えている。意味を求めることに囚われすぎると、悩むばかりで今を楽しめないという指摘は確かにと納得。いっそ意味などないと割り切って感性を大事にしたほうが良いという指摘は凝り固まった視野を広げるための良い気づき。本当の自分ではなく適応できる場所を探せという生物学者の視点も含んだ指摘はなるほどと頷く。効率や役に立つことを求めすぎないことも大切。2025/01/18

あゆお

7
最近流行りの、楽に生きる系エッセイかと思ったら全然違った。生物学的な話はへぇーと軽く流してしまいましたが、一応記録…。「努力すれば何でもできるとか、夢をあきらめてはダメだ、みたいな教育を子どもたちにするけど、自分に向いていなかったり、コストをかける割には得るものが少ないと思えてきたら、途中で損切りしなければいけないことがあることも教えるべきだ。そうしないと、他の可能性の芽までどんどんと潰すことになる。」人生に意味なんか必要ないというのは私も思うけど、それと死にたいことは別だとも思う2024/02/11

そね

6
何かと意味を求めちゃうなと思って何気なく購入。読んでてなんか聞いたことある話口調が出てくるなと思ったらホンマでっかTVに出演してる池田先生だった。正直虫は嫌いだから途中ちょっと読むのもイラストを見るのも嫌だったけど興味深かった。生物の話から人間の話に繋げていくと不思議と説得力がある。資本主義も宗教も科学も農耕も意味を追い求めていくと行き詰まっていく。意味なんて求めないで楽しければいいと思いたいけどただ楽しむだけじゃいけないって思っちゃってる時点で資本主義に取り込まれているのか?池田先生の本もっと読もうかな2024/07/14

コピスス

6
「意味のある生き方」とか「役に立つ生き方」など気にせず、自分が楽しいと思う人生を歩むことが大切。「自分は役に立たない無駄な存在だ」と思い詰めてる人は、1つの視点から見て無駄だと判断しているだけで、見方を変えたり、時間軸や環境が変われば、全体にとってものすごく必要な人材かもしれない。人生を悲嘆してしまっている人が読んだら、楽に生きていいんだなーと思える本だと思う。個人的には池田清彦氏が、コロナワクチンや健康診断を否定的に見ているところがちょっと意外で嬉しかった。2023/12/15

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