内容説明
数学では、変化する数や量を表す際に、x、y、zのような記号を用いる。この「代数的方法」なくして数学をすることはできないし、実際、高校数学でははじめに「数と式」を学ぶ。けれど、そもそも「数や量を記号で表す」とはどういうこと? 文字だらけの数式を見るだけで、たじろく人も多いはず。本書はトランプや樹形図のように具体的な例を出発点にして、種々の多項式や方程式に慣れるところまでを目指す。「たくさんの人に数学を」という著者の思いの結実した、晩年の名教科書。遠山数学の集大成がここにある!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroyuki
4
目新しい話はないが、組み合わせ論や多項式論、方程式について一通り復習出来る。最後は拡大体への導入チックな話があり完読。入門とタイトルにあるとおり、特別な知識なく読むことが出来る。ただし、数式が非常に多いためある程度の根気と覚悟が必要。2021/05/17
Z
2
やっぱり一流が教科書(というよりこの本、入門書だが)書くと違うなと改めて思う。一口に代数といってもいろんな切り口があり、他の書籍のほうが分かりやすかったり、こっちのほうが優れているといった点もあるが、まさか代数学の入門書の中に、テイラーの公式、ラグランジュの補完法(解析!)の一番分かりやすい説明を見つけるとは思わなかった。数論、組み合わせ論、非線形代数の代表(と著者が書く)方程式の解法、以上の応用の4部構成。上記を含む三部の話の展開は感動。これからこの分野の本、読んでくぞ~2017/01/30
akuragitatata
1
マジで一文字も理解できなかった。悔しい。2018/09/05