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内容説明
誰が「日の丸カラー」を作ったのか?――気鋭の服飾史家が、豊富な資料と取材に基づき、闇に葬り去られようとした赤いブレザー誕生の歴史を発掘。なぜ歴史は消されかけたのか、詳細に分析する。「Yahoo!ニュース 特集」でも大きな話題に!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
31
開会式の入場行進が大好きな皆さまにおススメ! あの赤いブレザーはVANの石津謙介がデザインした、というJOCのホームページにも載ってた説の真偽を検証する前半(理路整然で痛快)と、代々の開会式ユニフォームの選考過程を検証する後半の2部構成。シドニーの虹色マントやアテネの高田賢三とユニクロ柳井の花柄などの舞台裏が楽しい! 国がらみのイベントだと日本はなんか野暮ったくなる理由がわかる。「どうしてそんなに森英恵なのか」! 著者には諸外国のユニフォーム事情も調べて欲しいわー、フランスとかさー。2019/07/24
スプリント
11
巨大な利権を産む五輪。 国を表すユニフォームをめぐるエピソード。2023/09/30
hitotak
7
前回の東京五輪開会式制服のデザイナーについて、近年全くの別人がデザインしたと誤解され、しかもJOCのHPやNHKの番組でもその別人がデザインしたと紹介されていたというのは驚いた。著者が正しい経緯と真のデザイナーを確定して発表し、とりあえず誤った認識が修正された事はよかった。誰もが知る事実も時間が経つととたんにあやふやになり、そこに付け込む狡い人間も現れる。後半は歴代日本ユニフォームについて。最近はスポーツメーカーによる無難な制服が主流だが、果たして2020東京はどうなるか?著者の予想も巻末に書かれている。2019/08/30
arnie ozawa
3
まだ今のような状況で2020東京オリンピックが延期されるなどと想像もつかない時に出た本だけど、最高に刺激的。特に前半の64年オリンピックの日本選手団のユニフォームを石津謙介がデザインしたという俗説のウソを暴く部分はフェイクニュースの生まれる仕組みを明らかにしてて興味深い。2021/03/25
zuzu
2
大河ドラマ「いだてん」を見て1964年の東京オリンピックに興味を持ちました。赤のユニフォームは単に国旗のカラーではなく、日出ずる国の象徴である太陽の赤を表しているんですね。今年のユニフォームはどうなるのかな?2020/01/12