あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」

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あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」

  • 著者名:玉手義朗【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2019/04発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296102495

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内容説明

驚愕の破滅人生!
著名な大金持ちが大転落、貧しく寂しい末期を迎える。
歴史に残らなかった12人の栄光と挫折に学ぶ、失敗学。

◎ テスラCEOも惚れた天才科学者
◎ フランス中央銀行総裁に成り上がったギャンブルの奇才
◎ 三菱、三井を超える巨大商社を率いた名参謀 ……

あれほどの成功をつかんだ男がなぜ――?

競争戦略にマネジメント論、マネー論など、
経営学と経済学の切り口から、
「残念な偉人」を徹底解剖。

目次

【Chapter1】 競争戦略
■Case1 ニコラ・テスラ/エジソンに勝利した天才科学者の哀しい最期
■Case2 ホレス・ウェルズ/麻酔の発見者が詐欺師と歩んだ悲惨な末路
■Case3 ジョン・アウグスト・サッター/湧き出る黄金が農場主に災いを招く

【Chapter2】 マネジメント論
■Case4 金子直吉/三菱、三井を超えた名参謀 巨大商社と共に沈む
■Case5 坪内寿夫/消えた資産は数千億円 幸之助と並んだ再建王
■Case6 山城屋和助/日本官民汚職の原点 政商が選んだ壮絶な最期

【Chapter3】 マネー論
■Case7 ジョン・ロー/史上最大のバブルを仕掛けたギャンブルの奇才
■Case8 岩本栄之助/寄附で名を馳せた大阪商人 相場の罠に落ちる
■Case9 渡辺治右衛門/「世紀の失言」が大富豪を悲劇に巻きこむ
■Case10 松本重太郎/「西の渋沢栄一」が全財産を投げ出した事情

【Chapter4】 幸福論
■Case11 薩摩治郎八/パリ社交界の花形「バロン薩摩」の最期は建売住宅
■Case12 ポール・ゴーギャン/孤高の天才画家は、脱サラに失敗した証券マン

【コラム】
・「松方コレクション」と金子直吉の奇縁
・喜劇王チャップリンは相場の達人
・成金豪遊列伝

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

46
最近メンヘラ気味の私。たまたま見かけて読んだ一冊はかなりの面白さを味わえた。ここに登場した人々の足下に累々たる類似屍があるのも感じた。登場する傑物は天才?と思うが通常の枠を大きく逸脱してるのは確か。17Cのローから始まりつい最近の坪内寿夫まで、古今東西の成功挫折を語る選択肢をどこの視点で決めたか〜筆者は経済部キャスターなどを務めた経験豊かなキャリアの持ち主。語られる蹉跌〜ベンチャービジネスのセオリー、特許戦略、クローズオープン戦略、ステークホルダー管理、イノベーションとリノベーション、政商ビジネスと官論理2019/10/19

R

33
幾人かの一代で栄光と挫折を味わいつくした人を集めた本でした。若い内に大胆な成功を収めたものの、その後うまくいかなくなってしまう、その理由がどこにあったかを解説したりの本だけども、やはりドラマチックなそれぞれの人生が読みどころ。気づかぬ内に自分の人生の制御を失う、それが誰のせいでも、自分のせいですらないこともあるという、人生の理不尽や罠というものを思い知るような内容でした。それでも、天才たちは自分の人生を生き抜いているし、高い志をもって走り抜けたようで、読後感さわやかでした。2019/08/20

trazom

32
傑出した才覚で時代の寵児となりながら、最期は没落した12人が登場する。「天才」との表現に抵抗はあるが、ビジネスマンとして経験豊かな著者の視点で失敗が解説される。ピック&ショベル戦略、特許のオープン戦略、リノベーターとイノベーターの違い、融資と投資の違い、プロスペクト理論、サマリア人のジレンマなど、ビジネス・スクールで学ぶ経営理論が、具体的な事例を通じて語られる。あとがきに「天才たちの中に、誰一人として「悪人」はいなかった」とあるが、確かに、誠実に真摯に事業に取り組んだ上での転落だからこそ、学ぶことも多い。2019/10/15

gtn

31
金子直吉や坪内寿夫、山城屋和助、岩本栄之助、薩摩治郎八等、一時は栄華を究めながら没落した人間を並べる。最後に、こうすれば財産も名誉も維持できたのにと解説を付しているが、余計にそんなものは人生において不要と思える。幸福は、金や名誉ではなく、別のところにある。2022/01/17

mazda

18
現代社会の根幹インフラである電力の基礎を作った二コラ・テスラは、エジソンとの交流直流戦争に勝利したまではよかったのですが、その後研究を無線送電に向けてしまったことが没落の始まりだったそうです。無線送信であれば、今頃彼の名前を知らない人は世の中にいないくらい、偉大な科学者の1人になっていたはずなのに…。生涯独身を貫いた彼は、晩年ホテル暮らしをした挙句、誰にも看取られることなくホテルで孤独死していたそうです。テスラの残念さ以上に、エジソンの性格の悪さにはがっかり…。2021/05/19

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