内容説明
難病にかかった恩人の薬を得るのと引き換えに、
国王ルフィノの閨房指南役を引き受けたユリア。
かつてルフィノ専属の世話役だった彼女は、
6年前、ある出来事がきっかけで、彼の前から突然姿を消していた。
以来ルフィノは、女性にまったく興味を示さないのだという。
だが再会した彼は、欲望も露わにユリアの無垢な身体を貪り、快楽を刻み込む。
ユリアに捨てられたと誤解している彼は、
辛辣な言葉で彼女を貶めると、塔の一室に監禁し、執拗に嬲り続け――!?
愛に飢えた“氷の王”×罪に苦しむ元世話役、すれ違う想いの行く先は……?
目次
序章 ユリアとルフィノ
第一章 白き王子との出会い
第二章 陰謀
第三章 望まぬ人
第四章 夢のあと
第五章 王女の側近
第六章 すれ違う愛
終章 隷従からの解放
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有機物ちゃん
21
年下ヒーロー。お話出来過ぎか~ってくらい必要なこと話さないし、聞かないし、めちゃめちゃすれ違って、最後ヒロインの出自強引にミラクルが来たな~って感じだけど、濡場で正気にさせてたまるかってくらい媚薬多用してたの、ヒロイン相手に余裕のなさから臆病さと情けなさが出てて非常に好きシチュでした。2023/10/10
アキナ
8
お世話係として王太子に仕えていたところを、それをよく思わない王太子部下により城から追い出されてしまう形に。何も持たないヒロインはどうやって城に戻ることになるのだろうと面白く読みました。子爵エンドもいいんじゃない、このまま分岐したりしてと思っちゃったほど。面白かったのだけど、満足感が足りないのは後半の余りに都合のいい展開のせいかな。結局はシンデレラストーリーかよという気持ち。2019/06/08
shushu
5
この人の絵、TLの中では例外的に上手い。他の人はほとんど全員カラーは描けても、中のモノクロはダメダメなのに、この人だけは綺麗でしっかりバランスも取れている。話は、必要なことも口に出せないヒロインと、ヒロイン大好き過ぎてこじらせているヒーローというソーニャの定番。2019/04/30
鯵
3
お互いが病的に執着しあっている、腹黒でない「ソーニャ文庫」な内容だった。この作者様の作品は設定やシチュエーションがワンパターンじゃなく無く好き。(しかし、微妙に無理や変な所がある)ヒーローはヒロインに対してだけ拗らせ&精神年齢お子様でヒロインが監禁&陵辱で酷い目にあう。ヒーロー屑すぎて、どうしたら同情できる屑に昇格できるか?作者様も苦労したらしい(あとがき談)。最後の方、ヒロインが戻らない愛に縋り付く所が悲しい。ヒロインは証明が怪しい王族入りでヒーローとハピエン。展開が都合良すぎで前半とのギャップが…2020/03/18