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内容説明
三越伊勢丹ホールディングス社長に就任した2009年以来、大西洋氏は「仕入れ構造改革」をはじめ、次々と新たな改革に乗り出し、“殿様商売”然とした百貨店ビジネスの常識を覆してきた。そして、次なる改革のステージは、バイヤーやスタイリスト(販売員)が自ら現場に足を運んでの商品開発への挑戦。いちプライベート商品が年間10万足を販売する一つのブランドへと成長した「ナンバートゥエンティワン」(婦人靴)。イタリアにも負けない尾州の毛織物でつくるソフトツイードジャケット、日本最高のシルクでパリで勝負する「ジョハク」、アンモニア臭を中和する画期的なベビー肌着「キセット」など、バイヤーと産地の会社の協力によってつくられた商品開発ストーリーをジャーナリストの内田裕子氏がつぶさに取材。そこには、百貨店自らがリスクを取った商売構造への挑戦があった。大西洋社長との対話を通じ、世界市場をも睨む三越伊勢丹のmade in Japan.のモノづくりに迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬こ
22
三越伊勢丹ホールディングの社長によるデパートの今。タイトルどおり何よりも現場を重視し、組織、働き方の変革を実行されています。デパートも戦略を変えないとこれからは厳しい時代へ。本業に加え、飲食店、旅行関連なども視野に、よりコンシェルジュ感を担っていく模様。伊勢丹ブランド力は強そうですが、ECが遅れているのが意外でした。2017/03/07
249641y
4
三越伊勢丹は百貨店業のリーディングカンパニーとして、産地と協業し自社企画商品を製造している。ビジネスモデルが見直されている百貨店業界、今後もトップを走り続けるのか。私はJ.フロントリテイリングの躍進に期待する。2019/05/29
さくらぱぱ
2
売り場から、ワクワクして頂けると新しい空間へ。モノ消費からコト消費へ。本来結びつかないものを結びつける。ナンバートウェンティワンのヒット、ベビー肌着キセット。独自ブランドでものづくりを2019/01/27
nishiyan
0
三越伊勢丹のビジョンが語られている。著者の大西氏は退任されるとのこと。今後もこの路線は継続されるのだろうか。2017/04/06
とりもも
0
メイドインジャパンの品質の良いアパレルというものに興味があり、たまたま書店で目についたので読んでみた。百貨店のリーディングカンパニーがここまで川上まで踏み込んでSPAを行っていることは初めて知った。個人的な趣味としてもブランドが何かにはそんなに興味はないが、身につけるものの品質の良さには興味があるので、スーツは次に買うなら国産で尾州産の生地を選んでみたい。2017/01/28