帝国ホテル建築物語

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帝国ホテル建築物語

  • 著者名:植松三十里
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • PHP研究所(2019/04発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569842769

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内容説明

「かたちあるものは必ず滅す。しかし、かたちを成すために命をかけた人々の志は、本書によって神々しく蘇る」阿川佐和子氏推薦! 帝国ホテルライト館建築をめぐる熱き男たちの物語 世界的建築家、フランク・ロイド・ライトの飽くなきこだわり、経営陣の追及……それでも彼らは諦めなかった! そして関東大震災が――1923年(大正12年)に完成した帝国ホテル2代目本館、通称「ライト館」。「東洋の宝石」と称えられたこの建物を手掛けたのは、20世紀を代表する米国人建築家、フランク・ロイド・ライトだった。明治末期、世界へと開かれた日本において相応しい迎賓館が必要だと気づいた大倉喜八郎と渋沢栄一が、ニューヨークで古美術商として働いていた林愛作を帝国ホテル支配人として招聘したことから、このプロジェクトは始まった。しかし、ライト館完成までの道のりは、想像を絶する困難なものだった――。ライト館の建築に懸けた男たちの熱い闘いを描いた、著者渾身の長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

216
帝国ホテルに関しては、仕事絡みで多少縁があるので読みました。植松 三十里、初読です。帝国ホテルライト館の建設に纏わる人々の熱量が半端ない激熱の物語でした。近い将来建て替わる帝国ホテルの設計は、どの建築家になるのでしょうか?私は、東京の老舗の高級ホテルの中では、帝国ホテルを一番評価しています。2019/07/22

ゆみねこ

109
社会人2年目に明治村に行って、帝国ホテルライト館の玄関の外側を見た記憶があります。その頃にこういう歴史を知っていたらどんなに感動出来たでしょうか?明治から大正という時代に建築家ライトの飽くなきこだわりと、その要求に必死に応えた職人たちの技術。経営陣とのやり取りなど面白く読了しました。2019/08/07

あすなろ

101
帝国ホテルライト館という巨人を建てた物語と様式保存を行った明治村での物語。僕は明治村で迎えてくれる帝国ホテルが幼い頃から好きだ。最後に行ったのは10年弱前か。そのライト館にこれだけの物語があるとは全く知らなかった。植松氏の筆と共に夢中になって読了したのである。そして火災・数度の大震災と歴史。勿論設計者のライトがあってこそのことではあるのであるが、それが霞む程の想いが統合昇華されて巨人と称される。完成時エピソード等、感涙まで誘われた物語。2020/02/02

夜長月🌙新潮部

78
帝国ホテルといえば、すぐ設計者のフランク・ロイド・ライトの名が思い浮かびます。しかし、その影に支配人、設計助手、職工などの奮闘がありました。また、厳密すぎるライトに反発も何度も起こりました。そうした中で何年もかけていよいよオープンニングパーティーの日が大正12年9月1日。そう、関東大震災のその日だったのです。作られたドラマのような展開でした。このホテルの数奇な運命について最後に明治村へ落ち着くまでが描かれています。2024/03/30

trazom

74
帝国ホテルの建築に関わる事情は有名だが、この作品は、史実を踏まえ、登場人物に息吹が吹き込まれていて面白く読める。フランク・ロイド・ライトの凄さと限界、タイル作りに奔走した伊奈長三郎・牧口銀司郎、投資家であり施工者の大倉喜八郎の苦悩、後に独立したレーモンド夫妻などの活躍が、現代まで繋がっている。予算130万円のライト館の総工費は900万円。経済性で測れない多くの人たちの思いが籠っている。この物語の主人公は、林愛作と遠藤新。愛すべき二人の名誉のために、最後に旧甲子園ホテルのことを書いてほしかったなあと思う。2019/08/29

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