日本経済新聞出版<br> 平成経済徒然草 パラダイム転換する世界と日本

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日本経済新聞出版
平成経済徒然草 パラダイム転換する世界と日本

  • 著者名:小島明【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 日経BP(2019/04発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532358174

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内容説明

「断絶・非連続の時代」が始まろうとしている。
世界の中で見極め勇気ある選択をする「覚悟」が問われている日本を鋭く分析。

★平成の時代が終わろうとしている。平成は、日本の経済、社会にとって厳しい30年となり、新しい時代は不透明、不確実な模索と試練の時代が始まろうとしている。
平成元年、日本では日経平均株価が3万9000円近く上昇し、バブル景気の絶頂期だった。しかし、1年後、日本の株価は暴落し、以後厳しい経済停滞が続いた。
世界では、ベルリンの壁の崩壊、米ソの冷戦も終焉。各国が経済発展を手にしようと制度改革、開放政策を断行し始め、経済のグローバル化が急進展した。世界は大転換をみせ、ICTが経済、社会を変革し始めた。
中国は平成元年の天安門事件で一時孤立したが、トウ小平の改革開放路線の加速により飛躍的に発展した。日中が逆転し、中国経済が世界ナンバー2となった。技術力も高め、もはや単なる「世界の工場」ではなくなった。

世界の政治では中道派が後退し、極右勢力が力を強めている。多国間協力が必要とされる時代であるのに、米国のトランプ政権誕生をはじめ自国優先主義が横行している。中国の国家資本主義に米国では脅威感が強まり、米中貿易摩擦が起こり、米中の覇権争いに転じ始めている。

このようななかで、日本はバブル崩壊に伴う不良債権問題、金融危機、デフレといった大問題が起き、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、東日本大震災、原発メルトダウンといった大災害や大事件に見舞われた。さらに政治も流動化した。首相は17人替わり、人々の意識も「内向き」に変わった。

★本書では、平成時代の日本は「失われた10年」から「失われた20年」、「失われた30年」になると懸念し、世界の新しい潮流から半ば落ちこぼれていることを指摘。世界の動きはさらに加速しており、日本は自ら方向を見極め、立ち位置を確認しながら勇気ある選択をする「覚悟」が必要であろう、と提言する。

著者は、長年、世界経済・政治を目の当たりにしてきた経済ジャーナリスト。
新しい経済・社会に移行する大きな過渡期にある日本について、危機意識を持ちながらグローバルな視点でその時々に執筆、掲載された98本の経済エッセイと1970年代から親交のあったピーター・F・ドラッカー氏との逸話も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
日経新聞社の記者や役員をされたかたなのですが、経済を見る方法が非常に勉強になります。ある機関紙に2ヶ月に1回書かれているようです。たぶん1ページくらいなのでしょうが平成の経済をコンパクトにまとめられていて私もじぶんでこのような記録を書きたいと思いました。平成の日本経済ばかりではなく世界の動きがよくわかります。もう少し読まれてもいい本だと思いました。2019/07/23

rokubrain

8
平成の30年間を経済の視点からウオッチしてきた記録。 出典は機関誌に隔月で寄稿されえきたエッセイで、時を経てみるとまさに現代の徒然草のよう。 失われた何十年というけれど、確かに日本は平成元年(1989年)のピーク時から世界の中で競争力を落とし続けてきた。一方世界にとっては米ソ冷戦後の社会構造の大変化で各国の大成長(メガグロース)の時代だったことを知ると、日本への「失われ感」はより一層強まる。 その間日本に足りなかったものを小島さんは旺盛で知的な狩猟活動の中からて適切に指摘し続けている。2019/05/03

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