フラワーコミックス 源氏物語～愛と罪と～【電子版限定特典付き】（１）

著者名：森猫まりり【著】

小学館（2019/05発売）

• ISBN：9784098704767

内容説明

平安文学の金字塔を完全まんが化！

世界最古の恋愛長編小説ともいわれる「源氏物語」を、美麗な筆致で知られる森猫まりりが完全まんが化。物語は光源氏の誕生から始まる。後ろ盾のない桐壺と帝の悲恋、その桐壺にそっくりな藤壺の入内・・・。やがて美少年に成長した源氏は、禁断の恋に身を投じてゆく―・・・。●収録作品／「源氏物語～愛と罪と～」桐壺編、「源氏物語～愛と罪と～」藤壺編　第1夜～第3夜

電子版限定かきおろし＆電子限定美麗イラストギャラリー付き！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[双海（ふたみ）]

とにかく絵が綺麗。こういう古典を漫画化するのってキャラクターデザインが難しいと思う。本作は現代的な少女漫画のタッチ。私はけっこう好み笑　アリだと思う。桐壺の巻から藤壺の懐妊までを描く。結局は自分は帝にとって桐壺の代わりでしかないのだと思って寂しくなる藤壺。そこに源氏が藤壺への熱い想いを伝えて…。あってはならないことだと思いつつ、でも、止められない二人。

2023/01/22

[ソノダケン]

源氏物語を、漫画を含めた映像作品にするときの障害は「容貌の類似」だろう。「桐壺→藤壺→紫の上」と連なる相似形の系譜は、原作の重要なモチーフであり、避けて通れないからだ。たとえ天才の紫式部でも、千年後のコミカライズまでは考慮していなかった。Wikipediaでざっと数えたら、源氏の漫画は本作をふくめて19作。各作者がこの問題をどう処理したのか見比べてみたいものだ。僕の知識では比較できないが、森猫まりりは巧くこなしてると思う。

2019/05/29

[朔夜]

★★★

2019/05/28