内容説明
二年前のその日、ケガでサッカー選手になる夢を諦めなければならなくなった女子高生・数音は、偶然見たフォークリフトの動き――小さいのに重そうな荷を軽々と持ち上げ、器用に走る――に心を奪われ、リフトマンになろうと決意する。今は冷蔵庫工場の製品運搬チームで、唯一の女性リフトマンとして働いている。だが、急に部品運搬チームへの異動が決まり…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
93
女性リフト乗りの数音が主人公のお仕事+恋愛ストーリー。電化製品メーカーの工場が舞台で、似た様な職場経験のある身としては共感できる部分が多かったり。パレットの重さを知ってる分、荷崩れに巻き込まれるシーンはヒヤヒヤもの。続編を期待するものの恋愛成就してしまったので果たして。2020/10/11
佐島楓
55
ラブコメです。フォークリフト萌え(いるのか?)のかたならいっそう楽しめるのでは。2019/03/20
よっち
32
サッカー選手になる夢をケガで諦めた女子高生・数音が、ふとしたきっかけからリフトマンに憧れ、資格を取って冷蔵庫工場で奮闘するお仕事小説。リフトマンとして働き始めて二年。「赤鬼」と恐れられている赤石率いる製品チームから、急遽部品運搬チームへ異動することになった数音。そこで出会った数音の次に若い部品チームのリーダー十和田。テーマ的には珍しい一方でややこじんまりとした感は否めませんが、ラブコメ要素も絡めながら、真摯に向き合う数音の仕事ぶりが認められていって、周囲との関係も変わってゆく展開はなかなか良かったですね。2019/04/08
nemuro
15
著者の作品は<ブラック企業に勤めております>のシリーズ以来。今まではほとんど縁のなかった“フォークリフト”だが、昨年からお世話になっている会社ではお馴染みで、日頃、想像を超えたその活躍ぶりに感心していたところ。そんなこともあって買ってみた本書。速やかに眠りに就くため布団に持ち込んだところ、うっかり最後まで読み切ってしまい、すっかり寝不足になってしまった。う~む。2019/04/22
ぼうぼう
11
自分も時々フォークリフトに乗るので、気になって読んでみました。主人公のリフトへの情熱が凄い!2020/09/19