内容説明
『外務省 国際情報統括官組織 調査室』――省内でも特殊な部署で働く桐島のもとへ、子供兵士の救済を目的としたNGOに所属し、今は行方不明の元恋人・亜希から謎めいたメールが届く。昨年、東南アジアのビサワンで起きた、邦人がらみの誘拐事件に亜希が関わっていた事実を知った桐島は、彼女の真意と行方をつきとめるべく、一路ビサワンへ飛ぶが…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
40
少年ゲリラを救済するNGOに関わる話。 ただこういう話を聞くと思うのが、人間は海を渡っちゃいけない生き物だったんじゃないか。ということ。排他的で違う価値観を受け入れられないのならば、海を渡らず小さなまとまりで生活していたらよっぽど平和だったんだろうな、と考えてしまう。2020/11/11
よっち
28
外務省のグレーゾーンな仕事を引き受ける外交官として働く桐島に宛てて、東南アジアの国・ビサワンで働く元恋人・亜希から謎めいたメールが届き、失踪した彼女を探すためビサワンへ飛ぶ物語。子供兵士の救済を目的とした国際NGOで働いていた亜希の失踪を探るうちに、ビサワンを巡る政情不安な状況に巻き込まれてゆく桐島。各国間の事情や利害関係に振り回されても諦めずに活路を見出そうとする中で、謎めいた彼女の過去も明らかになっていって、何ともやるせない結末でしたけど、最後まで真摯であろうとした彼女のありようはとても印象的でした。2019/04/08
栗山いなり
8
外務省キャリア・桐島の元恋人から謎めいたメールが送られてきた事から始まる物語。東南アジアを舞台に繰り広げられたのは結構ハードでスリリングな物語だった。胸が苦しくなる要素があったり考えさせられる要素があったりした作品だった2024/10/27
kokekko
7
オレンジ文庫、幅ひろすぎだろ……(読了後第一の感想) 徹頭徹尾ハードボイルド現代アジア政治ドンパチもので、別のレーベルの作品を手に取ったかなと何度も思った。でもちゃんと面白い。これオレンジ文庫でやって次に続く路線か?! とも若干思ったけれどいい。台詞が多すぎて説明が足りていないところが要所要所にあるように思われたので、もう少しライト文芸風味を損なってもいいから、説明を多く、舞台説明をわかりやすくしてほしいと思った。またこういう路線が出たら絶対買います。2019/09/25
MAMI.
5
★★★☆☆2019/08/30
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