内容説明
一風変わった探偵・喰加味に騙され、探偵の助手となった優。彼の目の前で喰加味は毎回依頼人に握手を求めるが、それは妖怪である彼が人間の悪意を食べるための儀式だった!凸凹コンビが謎解く怪奇ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あゆみ
18
★★★★☆ 表紙とタイトルに惹かれて購入。騙されやすい大学生の優と、妖怪の獏で人の悪意が「餌」の詐欺師のような怪異探偵の喰加味のコンビによる怪奇事件簿。一人称が僕、急須とティーカップで牛乳を飲む、寒がり、悪意が絡む依頼しか受けない探偵、という喰加味のキャラは個性的。現実はいつだって身も蓋もなくて、どこまでも灰色で全てのことに白黒はっきりつくわけではないというのは分かっていても、罪になることをした人はちゃんと裁かれるべきという優の考えに賛成。2019/04/22
にゃうぴょん
11
面白かったです。騙されやすい大学生白浜君と人の悪意を食べる獏である喰加味さんのやりとりがいいです。彼等の活躍がまた見たいです。2019/10/31
イシカミハサミ
9
探偵モノなので、 1話完結にはなっているけれど、 しっかり一本のストーリーが通っていて 十全に楽しめる1冊。 悪意。 こういう感情を料理してくれる作家さんは ありがたい存在です。2021/04/18
ゆうひ
6
Kindle Unlimited。一冊にお互いの過去までよくまとまっててスッキリ読み終えた。2025/06/22
半熟タマゴ
6
悪夢ではなく悪意を食べる貘と騙されやすく正直者の青年が妖怪絡みの事件を解き明かしていく話。最初は人間のこと餌としか思ってなかった喰加味さんが優と一緒に過ごしていくうちに少しずつ気持ちが変化していくところがよかった。もう少し続きも読んでみたいけど1巻完結かな。2020/09/28