講談社文庫<br> 決戦!桶狭間

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講談社文庫
決戦!桶狭間

  • ISBN:9784065153383

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内容説明

永禄三年五月十九日(1560年6月12日)。「海道一の弓取り」こと今川義元が、天下に号令せんと東進を開始。織田信長の所領・尾張に大軍が侵入したところでそれは起こった。丘陵地帯の地勢と豪雨を味方につけた、乾坤一擲の奇襲。三国の太守が寡兵による一撃で落命したしたのだ。「群雄割拠」から「天下布武」へ。戦国時代の流れを変えたこの変事は、本当に奇跡だったのか、それとも必然か!……戦国最大の逆転劇を、七つの視点で描く。累計21万部突破の大好評「決戦!シリーズ」第5弾!冲方丁(織田信長)砂原浩太朗(前田利家)矢野隆(毛利新介)富樫林太郎(徳川家康)宮本昌孝(今川氏真)木下昌輝(岡部元信)花村萬月(今川義元)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

50
面白かったです。武将たちの桶狭間。作家がそれぞれ異なる武将を描いているので、立体的に桶狭間を体験することが出来ました。戦国最大の逆転劇を様々な視点で見れるのは贅沢ですよね。2023/11/30

けやき

46
桶狭間の戦いのアンソロジー。冲方丁「覇舞謡」/織田信長、砂原浩太朗「いのちがけ」/前田利家、矢野隆「首ひとつ」/毛利新介、富樫倫太郎「わが気をつがんや」/徳川家康、宮本昌孝「非足の人」/今川氏真、木下昌輝「義元の首」/岡部元信、花村萬月「漸く、見えた。」/今川義元。富樫作品と宮本作品が気に入った。2020/05/25

10$の恋

32
虎視眈々、勢力を広げようとする思惑に満ちた群雄割拠の戦国武将も唖然と驚いた!「小よく大を制す」。ほんの小国の織田信長が圧倒的勢力を誇る今川義元を打ち砕いたのだ。実に大きな時代の転換期。このアンソロジーは七名の時代小説家がその瞬間を熱く語る。『桶狭間の戦い』は、歴史好きはもちろんのこと、一般人でも知ってる人が多い。私はその瞬間を覗ける緊張と喜びで、大いに昂揚した。戦いは時の運が勝敗を分けるのか、それとも千載一遇と言う稀有な勝機をも引き込む強い信念なのか。乾坤一擲、天をも味方にした織田信長、正に戦国の寵児だ。2025/03/01

春風

21
桶狭間合戦に関する競作集。織田信長、前田利家、毛利新介、松平元康、今川氏真、岡部元信、今川義元が各短編の主人公となり、多角的に桶狭間合戦を炙り出す。興味深かったのは、木下昌輝先生の『義元の首』。足軽の意識レベルにおいて、織田・今川の戦争を熱田神宮と一向宗門徒との宗教代理戦争と位置付けられていて、桶狭間にて一向宗を敵に回したことが信長の以降の人生を占うようで面白い。そして、花村萬月先生の『漸く、見えた。』。句点が一切使われずに、義元の首が一気呵成に思念を発する。ひたすらに生々しく、展開が予期できない。2020/02/11

ベローチェのひととき

18
決戦!シリーズ、6冊目。7人の作家による7編の短編集。今回は桶狭間を読んだ。各短編の主人公は、今川側が今川義元、今川氏真、岡部元信、松平元康、織田側が織田信長、前田利家、毛利新介である。誰もが今川が織田を蹴散らして進んでいくと思っていたが、予想に反して織田が勝った。信長がここしかないという勝機を確実にものにした。外的環境も味方したと思われる。2024/03/02

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