内容説明
1996年『さわかみ投資顧問』は、富裕層ではない一般家庭のための資産運用会社として起業した。創業者澤上篤人は、金融業者が巨利を儲けるのではなく、真に受益者のためになる資金一万円から始められる、日本初の「独立系直販投資信託」の確立を目指したのだ。金融庁からの規制や妨害、バブル崩壊や9.11テロなどの時代の荒波をのりこえ、「さわかみファンド」は2005年ついに資金1000億円を突破する。良い投資は、良い投資家良い企業そして良い社会を生む―篤人とその仲間達の信念と夢が結実した瞬間だった。本書は篤人の息子で現社長の龍が書き下ろした、限りなくリアルなビジネス小説である。ユニークな平成経済史としても読める力作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gokuri
4
さわかみ投信の創始者である澤上篤人の起業から1千億到達までの軌跡を、その子であり、会社で働いた澤上龍氏の目から綴られた本。日本で初めての独立系投資会社としの苦労と、いくつかの苦難を信念でのりこえていく姿はやはり、ドラマティックな部分がある。マスコミとのやりとり、税務調査のくだりは、生々しいい。2024/10/07
SPYCY
2
10年以上前からさわかみファンドの定期購入をしている。きっかけは経済雑誌のさわかみファンドの特集で澤上篤人さんの投資についての説明がわかりやすかったから。銀行や郵便局で投資信託を買えるようになった頃購入した投信よりも投資先にこだわりがあり、常に評価基準額は日経平均を上回っている。このさわかみファンドの投資スタイルは毎月2回送られてくるお便りにも滲み出ている。積立てをしてはお金に困り解約をしている私はあまり長期投資家ではないけれど、下手に私が個別銘柄に手を出すよりはかっこよくお金を使っていると感じる。2020/03/21
dzuka
2
漂流本。 実在する投資信託会社の「さわかみ投信株式会社」の成り立ちから、発展までを、現社長澤上龍氏がまとめたもの。 個人相手の投信販売の先駆者として、ITバブル(崩壊)、9.11、リーマンショック、東日本大震災などがありながら、長期視点での投資を徹底して運用してきたとのこと。 確かに、2000年までには個人の投信なんて、考えられなかったけど、現在のように当たり前に個人が投信を買えるようになった裏側を知ることができたと思う。システム更新の裏話が特に印象的。2019/09/22
モビエイト
2
さわかみ投信、日本初直接購入できふ長期投資目的の会社があるとは知りませんでした。創業者の理念が素晴らしいのでもっと成長していって欲しいと思いました。2019/05/01
ウンパ
1
20周年、おめでとうございます!2019/12/08
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