内容説明
本家本元家元元祖「一発屋」ウオッチャー宝泉薫自信の1作!
平成の30年間に登場した「一発屋」の栄枯盛衰こそ、日本人の生き方を象徴し平成という時代の特徴をあらわしている? その動向に笑い、しみじみする味わい深い1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
16
当事者に接触しなくても、テレビ、週刊誌、ネットニュースの情報を丹念に拾い上げれば、一冊の本ができ上がる。著者は他人が頂上から谷底に落ちる様を眺めるのが堪えられないのだろう。その好奇心を否定できない自分がいる。2020/01/01
そうたそ
13
★★★☆☆ 一発屋とまではいかず、0.5発屋なのでは…と思う人たちも含め、平成を振り返るにあたり懐かしい気持ちで読めた一冊。2019/11/07
hitotak
4
平成時代の一発屋たちが大集合。名前を聞けばああ、そういえばいたよなぁという人たちが次々に紹介され、一発当てたその後などにも言及されていて何だかしみじみする。著者が書く一発屋シリーズは全て読んでいるが、記憶に新しいこともあってインパクトが弱いせいか、やはり昭和の一発屋たちと比べれば小粒の感は否めない。昭和に多かった歌手の一発屋は近年ぐっと減り、ギャグで当てたお笑い芸人の一発屋が増えたりと、時代の違いで一発屋の出所も変わってくるようだ。2019/08/11
Jam
3
時代には流行や事件など印象的な出来事が付きものである。俗に言う一発屋と言われる人々もそう、この本では平成という時代に現れた一発屋、芸能、スポーツ、ニュースなど網羅し、その時の状況やその後などマニアックに書かれている。読みながら思い出すものも多かった。人間は熱しやすく冷めやすいものだが、これからも一発屋は時代を映してゆくのでしょうね。2021/11/29
新田五郎
1
平成時代の芸能界をはじめ、スポーツ選手、政治家などさまざまな「一発屋」について書き綴った本。「そんな人もいたな」と懐かしさもある反面、メディアがテレビメインではなくネットなどに分散した結果、「この人も一発屋にカウントするの?」という人もいた。このシリーズ、昭和時代のものは気楽に楽しめたが、トシを取ると「一発当てる」以外にもさまざまな人生があり、それを認めるべきだと思うようになったため、素直に楽しめなくなった。どうフォローしようが、本書が「一発屋」を「他人事」として楽しんでいることは否定できないのだから。2020/01/11