バンチコミックス 童話迷宮 下巻

著者名：釣巻和【漫画】/小川未明【原案】

新潮社（2019/04発売）

• ISBN：9784107714916

内容説明

扉の向こう、そこは物語の海――。グリム、アンデルセンにも比肩する児童文学の金字塔、小川未明。彼の美しい童話の世界を、新鋭・釣巻和が、私たちの生きる現代まで、世紀や世代を越えて、ていねいに掬い上げたとっておきの連作集。不思議な看板に誘われてやって来た小川少年の行き着く先は？　豊饒の物語の海にたゆたい、ゆめとうつつのあわいで、少年は何を見、何を感じるのか？　読切「月のナイフ」も同時収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[中玉ケビン砂糖]

この作者の作品はあまり存じ上げないけども「サブカル！」という感じで嫌いではないです──それにしても小川未明という恐るべき作家をマンガにするなんて恐れ入りますなあという感じ──迷宮に迷い込むメタいタモリ的ポジションの少年が、そのまま物語の中の主人公にシフトしていく流れがうまい──なんというか青少年のための純和製「世にも奇妙な物語」といった感じです──個人的には清掃員と造花の話が好き、O・ヘンリみたいにきれいには落とさないのがいかにも未明だなあと──あと新潮社関係がマンガ展開してたのは全然知らなかった、、、

2016/11/04

[ねむねむあくび♪]

本友さんの借り本。幻想的な雰囲気は良い。浮遊感や異空間の表現は巧みだと思う。長編での迷宮を楽しみたかった。

2013/10/09

[小夜風]

【所蔵】下巻も良かった♪絵本みたいなマンガ、大好きです♪上巻は少年が客観的に不思議な物語を読んでいる感じでしたが、下巻は少年が物語の迷宮へ迷い込むお話になっていました。本当はwebでカラーで掲載されたということ…オールカラーで読んでみたいです。原作も必ず読みます。

2014/08/16

[らる]

友達に借りました。 短くまとめると 綺麗、そして不思議 。ページを捲り始めると 私までその世界に引き摺り込まれたように読み進めてしまい気付いたときには読み終わり、そして時間が過ぎている。 この不思議な世界観は 私は知らなかったけれども 小川未明 という方が書かれた童話が原作になっている為だと思われる。しかし 美しく謎めいた雰囲気のこの漫画、引き込まれ読み終わってからも暫く余韻に浸ってしまうが、その物語の真意や深いところを知ろうとすると とても難しい。

2016/09/30

[十六夜（いざよい）]

不思議な雰囲気の短編集だが、どちらかというと上巻の話の方が好きでした。巻末の短編も、読み終わった後「？？」っとなってしまった。私の理解力が乏しいのは承知しているが、もう少しわかりやすく描いてくれたらなぁと思う。

2016/04/19