集英社文芸単行本<br> 海猫ツリーハウス

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集英社文芸単行本
海猫ツリーハウス

  • 著者名:木村友祐【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 集英社(2019/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087713336

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内容説明

【第33回すばる文学賞受賞作】現代の太宰治? 大いに悩む! 25歳の亮介は、服飾デザイナーを目指しながらも、故郷の八戸で実家の農業を手伝いながら「親方」のもとでツリーハウス作りに精を出す毎日。人気者の兄・慎平が都会から「自給自足」の暮らしを求めて帰郷してきたことがきっかけとなり、平穏だった田舎町のつかの間の均衡が崩れはじめる……。青春の苦悩を南部弁を駆使して鮮やかに描き出した、注目の俊英デビュー作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

150
面白そうな題材だし、キャラも立っていて魅力的なんだけど、なんかいまいち馴染めないと言うか共感できません。臨場感を出すためか、方言がそのまま使われルビが振られているけど、読みづらいだけだと思うし、その必要が有ったのかどうか。ツリーハウスが、タイトル通り出てきますが、それがこのストーリーとどのように絡んでいるのかがわかりません。ツリーハウスが作れるほどの田舎だということを現してて、その田舎での生活を表現したかったのかもと思いますが、最終的には、主人公はその田舎を…。まあ、そういう人生もあるなって感じでした。2021/04/09

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

98
☆7.0 これ実は、数ヶ月前に一気読みしました。 随分以前に、表紙が可愛すぎてどうしても手に入れたくて、定価952円+税なのに、全くどこにも売って無くて、ようやく、1881円でアマゾンで手に入れずっと積んどいた、私の大好きな作家さんである、木村 友祐さんの作品。 生きることに悩む青年が、知り合いの親方のもとで、「ツリーハウス」を造る手伝いをしながら、あれやら、これやら、それやら、どれやら、色々ある、お話です。 やはり、木村 友祐さん、最高! 久々にレビュー書いたので支離滅裂ですいません。 2021/12/27

優希

39
鬱と狂気の最中でもがいているように思えました。人が持つ暗さを思う存分見せつけられたような感じです。2024/03/30

昼と夜

20
ラストで超ド級の爆発をぶっぱなした『イサの氾濫』により今私の中で一番アツイ木村友祐さん。表紙のちょっと傾くペンギンの可愛さに騙されることなかれ、飄々と進むストーリーの中、こちらも相当な弾を仕込んでた。兄や某のサムイ芸術家気取りの台詞や、甘甘自然派思考、自分勝手な主義主張、よくもまぁここまでひくわーと思えるのキャラを描けるもんだ。ほんと「勝手に・しろ。」です。あのね、こっそり告白するとね、私、アイデンティティとか独創性とか、人と違うオリジナリティとかどーでもいいんですわ。でも木村さんの個性が好きです。2013/04/29

しおり

19
可愛らしい表紙とは想像出来ない、少し暗さを感じる作品でした(>_<)。途中までは主人公「亮介」を同情的にみていたけれど、色々な感情を越えられない彼に次第にイライラを感じてきて…。ラストシーンでの出来事が彼のその後を変えてくれた、と思いたいと感じての読了です。2016/03/07

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