内容説明
【第33回すばる文学賞受賞作】現代の太宰治? 大いに悩む! 25歳の亮介は、服飾デザイナーを目指しながらも、故郷の八戸で実家の農業を手伝いながら「親方」のもとでツリーハウス作りに精を出す毎日。人気者の兄・慎平が都会から「自給自足」の暮らしを求めて帰郷してきたことがきっかけとなり、平穏だった田舎町のつかの間の均衡が崩れはじめる……。青春の苦悩を南部弁を駆使して鮮やかに描き出した、注目の俊英デビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
98
☆7.0 これ実は、数ヶ月前に一気読みしました。 随分以前に、表紙が可愛すぎてどうしても手に入れたくて、定価952円+税なのに、全くどこにも売って無くて、ようやく、1881円でアマゾンで手に入れずっと積んどいた、私の大好きな作家さんである、木村 友祐さんの作品。 生きることに悩む青年が、知り合いの親方のもとで、「ツリーハウス」を造る手伝いをしながら、あれやら、これやら、それやら、どれやら、色々ある、お話です。 やはり、木村 友祐さん、最高! 久々にレビュー書いたので支離滅裂ですいません。 2021/12/27
優希
39
鬱と狂気の最中でもがいているように思えました。人が持つ暗さを思う存分見せつけられたような感じです。2024/03/30
昼と夜
20
ラストで超ド級の爆発をぶっぱなした『イサの氾濫』により今私の中で一番アツイ木村友祐さん。表紙のちょっと傾くペンギンの可愛さに騙されることなかれ、飄々と進むストーリーの中、こちらも相当な弾を仕込んでた。兄や某のサムイ芸術家気取りの台詞や、甘甘自然派思考、自分勝手な主義主張、よくもまぁここまでひくわーと思えるのキャラを描けるもんだ。ほんと「勝手に・しろ。」です。あのね、こっそり告白するとね、私、アイデンティティとか独創性とか、人と違うオリジナリティとかどーでもいいんですわ。でも木村さんの個性が好きです。2013/04/29
しおり
19
可愛らしい表紙とは想像出来ない、少し暗さを感じる作品でした(>_<)。途中までは主人公「亮介」を同情的にみていたけれど、色々な感情を越えられない彼に次第にイライラを感じてきて…。ラストシーンでの出来事が彼のその後を変えてくれた、と思いたいと感じての読了です。2016/03/07
mm
14
東北方言につられて。農業を営む祖父母と大工だった父とパートの母。訳の分からないふらふらした舞踏家の長男とデザイナーを目指すも人間関係に疲れて八戸に戻って来た次男。親方のツリーハウス建築を手伝う暮らし。このままではいけないと思いつつ動けない焦燥。田舎の閉塞感の中だからこそ、ある意味開放的なユルい(ユル過ぎる)関係。長男と親方の茶番劇に胃液を吐き、翌日は海に溺れ塩水を吐く。悪いものはもう体の中に無いはず、絡まった釣り糸を解き新しい地へ辿り着けることを願う。親方クズだな。2022/06/30
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