内容説明
『巡礼日記 亡き妻と歩いた600キロ』加筆、改題。最愛の妻をがんで喪って七年。今なお癒えぬ悲しみを抱いて、妻の慰霊のために歩きはじめた四国遍路。猛暑、体力の衰え、そして病……。妻との思い出と、It is the time to be practical!(現実的にいこうぜ)という友人の言葉に励まされながら、三年がかりで結願した七十六歳の四国巡礼記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
つちのこ
41
亡き妻を弔うために始めた歩き遍路。歩き続けるうちに、鎮魂の旅が感謝の旅へと変わっていく。その過程がごく自然で共感を呼ぶ。88番札所大窪寺に向かう結願の道すがら、妻への感謝の気持ちが込み上げてくるくだりは胸を打った。また、妻を喪った悲しみから立ち直るために、居合道や本格的な登山といったグリーフ・ワークを自ら積極的に実践して、心身を平穏に保つ努力をしたことも興味深い。お遍路中でのマメのトラブルを、「右第三趾と左第三趾にできかけている」という記述はさすがに医師。昆虫にも造詣が深く、異色の巡礼記として読めた。2025/06/30
きょ
2
一気読み。この方の著書は好きです。奥様を亡くされてからのものが多いようですが味わい深いです。がん医療に携わってきた医師であっても、喪失の哀しみは壮絶で、けれど自らを分析して、セルフ・グリーフケアに結び付けている人格の高さとでもいうのでしょうか。といってもお酒を嗜むところに勝手に親近感を覚えたりして。四国巡礼は私には到底できそうにないけれど、近くの秩父札所巡りは、定年後にでもチャレンジしてみようかと思います。後期高齢者の四国巡礼という面からも、参考になると思いました。
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