内容説明
社会人になった持田冬香は、満開の桜の下、同窓会の通知を受け取った。大学時代――あの夏の日々。冬香たちは自主制作映画の撮影に没頭した。脚本担当は市之瀬春人。ハル、と冬香は呼んでいた。彼は不思議な縁で結ばれた幼馴染で、運命の相手だった。ある日、ハルは冬香に問いかける。「心は、心臓にあると思う?」…その言葉の真の意味に、冬香は気がつかなかった。でも今は…今なら…。青春の苦さと切なさ、そして愛しさに、あたたかい涙が止まらない!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秀玉
11
前段の描写が40%ぐらい続く。どこかでおもしろくなると思い読み続ける。今回琴平温泉郷への仕事と旅でに選んだ二冊の1冊。ようやくおもしろくなったのは半分近くになってから。この作家さんは教科書的な構成で進める、と私は知識もないのに感じた。最後は休む間もなく一気読み。良かった。この作品を読み、タイトルが思い出せない映画を思い出す。洋画、心臓が悪く大学の中にひっそりと暮らす若者、だが学生ではない、そんな彼と女子学生の恋。学生でもない彼は疎まれ暴力にもあう、しかし純真な彼の気持ちに惹かれ、彼といるようになる彼女だが2024/02/23
ちまちゃん
5
「人との縁は、突然だ。突然つながったり、切れたり、再びつながったりすることもある。」 この作品ほど奇跡的な繋がりは現実では起こらないだろう。 でも誰かの記憶に自分の存在がいたり、 自分の記憶に誰かの存在はあるはず。 少なからず私を助けてくれた人は私の記憶にある。 ちょっとしんりみしてしまうけれど前を向けるそんな作品だった。2023/07/13
あめ
5
再読。 ずっと号泣だった2020/05/31
ねむ
2
衝撃的な所はあったけどキャッチコピーの感涙はなかった 変わらない性格には驚いたけど 希望の持てる最後で良かったと思う
ふむ
2
たまにはと思って読んでみたけど、ダメだった。ウェブ小説か脚本ならいい。購入してよむものではなかった。設定を考えてくっつけただけ。この作品を出版できるとした作者は、ウェブ小説しか読んで来なかったのだろうか。大崎梢のスノーフレークと比較してしまった。これからも恋愛小説を書くのなら、かわちゆかり世代のコバルトやホワイトハートの本を片っ端から読んで、それから挑戦して欲しいと思った。再読したら考え変わるかもだけど、積ん読あるので多分しない。ごめんなさい。2019/03/19