内容説明
アイルランドのダブリン郊外で生まれたスティーヴン・ディーダラスは、僧職につくべく、厳格な教育をうける。信仰と愛と芸術との葛藤に悩みつつ、芸術家になる決心をかため、ダヴリン大学に進む。……ジョイス自身の20歳までの生活を材料にして、青年の感受性をみずみずしく描いた、青春小説の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーかり
5
スティーヴン・ディーダラス(ユリシーズの主人公でもある)を主人公としたジョイスの半自伝的小説。丸谷才一の訳で。
7ember
2
数年ぶりに読んだけど今でも全然難しかった。基本は3人称を用いた1人称語りなのだが、部分的に1人称語りになってたりもするのが気になった。丸谷才一の解説はさすがというか、力強い一筆書きという感じで、いま読んでも面白い。2021/09/01
tks48
1
第四章まではなんとか理解して読み進めたが五章の芸術家論は難しかった。登場人物が急に増え、それがてんでバラバラに話をするしラテン語は飛び交うし…。これも解説から先に読むべきだった。難解ではあるが青春時代の瑞々しさは至る所で感じられる。この作品はもう一度挑戦したいが、「フィネガンズ・ウェイク」は土台無理だろうと思う次第。2024/12/01
その他
1
カトリック教徒の宗教観に対する学があまりなかったので、主人公の抱える息苦しさにあまり共鳴出来なかったが、思春期の苦しみや青い醜さがにじり出されていて、中々読み進めるのにしんどいものがあった。2023/04/28
その他
0
カトリック教徒の宗教観に対する学があまりなかったので、主人公の抱える息苦しさにあまり共鳴出来なかったが、思春期の苦しみや青い醜さがにじり出されていて、中々読み進めるのにしんどいものがあった。2023/04/28