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内容説明
ミステリィを書く上で、影響を受けた100冊をセレクトした「ルーツ・ミステリィ100」、犀川&萌絵(SM)シリーズの自作解説「いまさら自作を語る」の他、同人誌時代の漫画、専門誌に寄稿したエッセィ、山田章博・萩野真・ささきすばる3氏が語る森博嗣像も収録。森ミステリィの魅力と秘密に迫る、充実の個人読本!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
144
森さんのミステリーに関するエッセイ集ですね。対談あり、経歴、あるいはコミック、ご自分の選んだ本100冊など読んでいて楽しい話の集まりです。100冊の本のうち7~8割は私の読んだ本とかぶっています。萩尾さんとの対談も楽しく読ませてもらいました。様々な楽しみがあります。2016/04/09
Tetchy
111
仕事の速さも納得できるほど森氏の多才ぶりが本書で遺憾なく述べられている。この多才ぶりは物事の道筋を人より高い視座で的確に捉え、効率的に行動するからこそであり、そのため常人とは価値に対する考え方が全く違うのだ。森氏のミステリがメインの事件よりもサブストーリーもしくは物語を包む外側にサプライズを設けているのは恐らくそのためで、自分が面白いと思ったから、いや自分が美しいと思ったからそんな物語を紡いだ、それが全てのように感じる。この純度高い金属のような精神をこれからも持ち続けて独自の路線を貫いてほしいものだ。2016/10/28
KAKAPO
61
これは『S&Mシリーズ(全10巻!)』と『まどろみ消去』『地球儀のスライス』を読み終えた兵(・・?に贈られた、講談社と森先生からのプレゼント。ある程度、読み物としての価値を求め、森ミステリィに影響を及ぼしたという100冊に対する感想…前述の13冊についてのあとがき…萩尾望都先生との対談などを収めた、森先生としては恥ずかしい一冊。読んでいないと言いながら中学生の頃から読んでいた名作…プロットを考えないと言いながら書き出していないだけで拘りの再構築を経て世に出た作品たち…そして森先生の神との対談…素晴らしい。2016/04/16
フェリシティ
38
本書の「はじめに」で「…だから、森は自分の作品に『あとがき』を書かない。ところが、稀に、作家にアプローチしたいという読者が存在する。」と書かれていました。はい、これ、私のことね(笑)好きな作家さんができたら、その方の読んだ本とか趣味とかプライベートな部分を知りたくなる(ストーカーの素質あり?笑)。本書は、森さんの選ぶミステリィ小説100冊の紹介と、ご本人による作品解説があって大満足の内容。森さんが尊敬してやまない萩尾望都さんとの対談も良かった。森ファン(の中でも作家にアプローチしたい方)は必読です。2014/07/04
harupon
33
・森氏がミステリィを書く上で影響を受けた100冊…あれもこれも読んで見たくなります。・いまさら自作を語る…これが一番読みたかった。あとがきを書かない森氏のあとがき。S&Mシリーズ10作と短編「まどろみ消去」「地球儀のスライス」私が読み終わった本ばかりで2倍に嬉しい。そして森氏が同人漫画即売会を主宰していた話。漫画作品も掲載。小さすぎて文字読めぬ(泣)。読んで良かったこの本。見つけて良かった。図書館で借りた本。手元に置いておきたいな。探します。 2021/09/25