内容説明
日本政治の失われた10年。その原因は秀れたナンバー2の不在だ。剥出しの権力欲が激突する自民党内で、無念にもたおれた者、あえて補佐役に徹して身をまっとうした者……。彼らが「戦後」を動かしたのだ。保守合同の立役者、緒方竹虎、三木武吉、大野伴睦から平成の小沢一郎、加藤紘一まで、30人の列伝。出でよ、平成の「寝業師」そして「策士」。忘れられぬ政治家たちの物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はむズ
4
中曽根康弘氏が新人議員に伝えた言葉に納得。 いいか、政治家にとって一番大切なのは絶えず、その場に着席していることだ。 (中略)、党での各部会への出席率も示すのだ。 これらの席を一寸離れている瞬間に、誰か別の者が我がもの顔でチャッカリと座ってしまうのが政界の常なのだ。 いわんや、重要場面で席を離れるのは、満員電車の中でそれをするのと同じで、二度と着席できない結果に通じる。この事実をしっかりと覚えておいて欲しい……2018/01/23
なりを
1
ナンバー2という立ち位置は自身は嫌いではないのだが、やはり代議士になるとそこに甘んじることを良しとはしないもので、忸怩たる思いで政界から去っていったっていうことがいずれの人物にも書かれていたのが印象に残った。2020/01/18
kinupon
1
ナンバー2ではいけないんですか?2012/06/19
代理
0
長所と短所は紙一重。人柄で立場作ったものは、その人柄ゆえに頂点を逃す。「勝負を仕掛けるのが半年遅くて、半年早い」という加藤紘一評が味わう深い2021/06/01
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